治療ガイドライン2003年版は59頁と1994年版の15頁に比して、約4倍となっているだけに、内容はきわめて詳細なものである。肝疾患、腎疾患・腎不全患者における結核への対応、治療薬剤の選択、また、肺外結核への対応についてなど、臨床の場で直ちに活用できる指針が明確に記載され、実用感のあるガイドラインとなっている。また、現在の米国における結核対策の標的がHIV感染者、外国からの移民の結核であるだけに、これらの対象に視点を置いた検討・記載が多い。
薬物療法や脳の研究の飛躍的な進展を通じて一般医学化の傾向を強める精神医学、心理療法や心理査定に片寄りがちの臨床心理学、その相互離反がもたらす危機的状況に取り残されるクライエントたち-。第一線の精神科医と心理臨床士が豊富な臨床経験、具体的事例を通して、精神科医、臨床心理士、看護師、ケースワーカーなどメンタルヘルスに関わるあらゆる職種が身に付けておくべき共通言語を真摯に探った稀有の論集。
「より多くの情報を引き出すための染色テクニック」「黄色ブドウ球菌の周囲に見える“赤いにじみ”の正体」「非典型的な形態や染色態度(フィラメント化、球状化、染色性の低下etc.)の活かし方」「グラム染色に染まり難いという性質の利用方法」-など、臨床に役立つ知見が多数盛り込まれています。
重篤なこころの「病」を抱えたクライエントと向き合う精神科臨床現場において、臨床心理士はどのようにかかわることができるのか。本書では、編者らが主宰する研究会での「事例報告・事例検討・事例研究」を通してお互いに研鑽を積んだ執筆者らによって、クライエントとの心理療法過程が描き出される。
コウノメソッドを最速で学べる1冊。要点をおさえた診療で、無駄な検査は一切なし。介護者の希望通りに、患者に生じている問題を解決する、名古屋フォレストクリニックのノウハウを公開!
実務家のための住民訴訟制度解説!700を超える判例を分析し、体系化。複雑化した住民訴訟制度を解きほぐす一冊!平成29年自治法改正に対応。
国立大学事務局では誰が出世するのか?国立大学で教員とともに働く事務職員。その存在は目立たないが、最近その働きぶりに注目が集まり、さらなる活躍が期待されている。国立大学法人化前、事務職員が国家公務員であった時、彼らが出世する仕組みは文部(科学)省の人事システムと相互に深く関連していた。しかし、法人化によりその仕組みにも変化が現れている。昭和30年頃から始まった国立大学事務職員の管理職への昇進構造と能力開発の在り方について、法人化を経た今に至るまでの50年以上に渡る通時的変化を明らかにした。
外来診療を行うすべての医師へ内科の診断・治療一般のエキスパートが自身の実践を踏まえて披露する「外来での感染症診療のコツ」。優れた臨床医の思考の道筋・判断の根拠がここにある!!
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半世紀を超える歳月、重症児者施設で培われた療育実践を通して、重症児(者)のケアは磨かれてきた。時代と共に進化する科学を取り込む実践は、社会参加の可能性を広げ、新たな重症児(者)の世界を生んできている。よりよい“重症児(者)のケア”は、子どもたちの健康と生活の質的向上に役立つことを教えてくれている。
臨床現場において専門職として活動するための知識と技能を現代臨床心理学の観点から体系的に解説した日本唯一のテキスト。
大正期における西洋生まれの自由思想の受容は、多くの教育活動家・思想家たちに多大な影響を与え、学校内外での多様な「実践」へと結実した。こうした数々の「実践」に注目、「実践」のきわめて創造的であり、かつ協働的である側面を明らかにした。激動の時代の中で行われた個々の大正新教育の「実践」が、再び自己内と共に他者間で相互に共鳴・連動し、不断に再構築される様を描いた「大正新教育」シリーズ第3弾!