社会の安定のために適正な警察活動はどうあるべきか。誤認逮捕・別件逮捕など、一般の市民にも深く関わる問題をとりあげ、警察関係者はもとより、広く各界に好評を博した活題の書 新版。
液体・気体および強磁性体の臨界点近傍における現象論、そして流体と磁気における転移の類似性を主体としたテーマ“相転移と臨界現象”は、統計物理、物性論の急速な研究の進展により注目を浴びている。本書は、他の理論書などで高く評価・引用されている名著であり、研究者・学生のテキストとして格好のものである。
本書は、バブル時代の残滓とも言える自治体の要綱行政に対抗して有料老人ホームの開設手続を具体的な実例をもとに解説して容易に進められるようにし、民間事業者の有料老人ホーム事業への新規参入の促進に一助ともなればとの思いから執筆した。
本書の焦点は援助職(を目指す人)自身にある。援助専門職になるための教育訓練課程で生じる問題、あるいは他者を援助する際、援助者自身が自らの課題として取り組まねばならない人間的側面がテーマとなっている。まず最初は、援助職を目指す自分の動機を調べてみることから始まる。そして、自分自身の特性を知ること、それにより効果的な援助がいかに可能となるかについてなど、自己理解を深める道筋とその必要性が示されている。さらに現場実習やスーパービジョンの活用法など、教育訓練過程のさまざまな場面に積極的に取り組み、それを生かすためのコツが具体的に書かれている。援助過程の各段階を概観し、それぞれにおける課題を遂行するために必要な技能と知識を紹介しつつ、援助過程はどのように進んでいくのかも、わかりやすく解説。また、臨床の場に出れば、守秘義務やインフォームド・コンセント、クライエントの自律性の尊重といった倫理的な問題に、誰もが必ず直面する。本書では豊富な事例を示し、それをともに考えていくことで、こうした複雑で難しい問題に対する意識と、それに対処し判断するための感性を高めている。さらに、援助者のもつ価値観や信念が援助過程に与える影響の分析も重要なテーマとして取り上げている。
学校での事件や事故は後を絶たない。メディアをにぎわすショッキングな事件・事故だけでなく、自殺や校外活動中の事故、事件に巻き込まれたり、教師の不祥事や突然死、自然災害といったものも、学校とその地域社会をゆるがす問題となりうる。こうした緊急事態に当事者の一人である教職員やカウンセラーが支援に回るのは難しい。本書は、学校への緊急支援活動を幅広く展開する福岡県臨床心理士会によって制作された、実用的かつ実践的な手引き書である。本書の前半部には詳しい理論的背景が解説されており、後半部にはすぐに使える「手引き」や「資料」が用意されているが、そこには緊急支援の現場を多く経験した著者らのアイデアが数多く詰まっている。
本書では、認知症の医療に取り組もうとするかかりつけ医を対象として、如何にすれば外来診療で認知症に対する気づきを高めることができるかが中心に述べられている。