本シリーズは、日本では初めて異常心理学のアセスメントと研究を含む本格的な臨床心理学のテキストとなっている。
第一線の実証研究と実践のめざましい進展を紹介。広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)、ADHD、LD…誤解も未知の点もおおい、多様な障害のすがたに応えるあたらしい臨床心理学の枠組みを提唱する。
本書は、好評の前書にその後の臨床的蓄積から加筆・修正を行い、さらに解離性障害、自己破壊的行為、発達障害、薬物療法に関する論考を加えた増補決定版である。日常臨床からフィードバックした心理療法面接に関する臨床的知見の宝庫といえよう。
本書における十三人の開業臨床心理士の仕事場からの報告は、クライエントに対する個人心理療法を揺るぎない中心軸に据えて、あるときは我が身をさらけ出し、あるときは思索の井戸を深く掘り下げながら、自立した専門的職業人としての「臨床心理士」のモデルをそれぞれに提示している。