主要企業の昇格・昇進試験を掲載。
総論、「不安」「発達過程」に関連した研究と臨床。生物ー心理ー社会の多次元の現象を統合的に理解する、新しい時代の異常心理学。その知見を心理学的援助実践に生かす道を探る。
沢庵和尚のいくつもの顔…柳生宗矩や十兵衛、宮本武蔵に剣禅一如の奥義を伝える禅僧。大徳寺一五三世を三日で辞し、流罪をも恐れず筋を曲げぬ反骨の人。トラを素手で手なづけ、家光を驚嘆させる大胆不敵さ。心にしみる法話の名人-沢庵和尚の全貌をあかす88話。
保育士と幼稚園教諭、乳幼児を育てる親、これほどまでに「対人関係を仕事の中心にする」営みがあるだろうか。この人たちには、子どもとの人間的つきあいのスペシャリストであることが求められる。そのための概念的理解と実践の方法を提供する。
「臨床心理学」を学ぶすべての人におくる、一臨床家・河合隼雄の「学」の探究ノート。
学校における心理臨床活動の理論的枠組みだけでなく、“学校現場に入って、現場に根付きながら、現場とともに活動できるまで”を、豊富な事例を手がかりに学んでいく実践的入門テキスト。
多様化する教育現場や社会現象をふまえ、心理学的な知見だけではなく、豊富な経験や見識も取り入れた内容となっています。また、できるだけ多くの方々にテキストとして活用してもらえるように、文章表現を平易にし、さらに図表を活用して視覚的により理解しやすくしてあります。不登校、いじめなど、学校で扱われることが多い対象について、特徴、アセスメントや具体的な対応などをわかりやすく説明し、すぐに実践で活用できるような内容にしてあります。また、理論的な部分は、教育心理学、社会心理学、臨床心理学、発達心理学、精神医学の知見をもとにして、理解しやすく説明してあります。各講の最後に、その講の内容に興味を持った人がさらに自分で理解を深めることができるように「より深く学びたい人のための参考文献」を設けてあります。各講は「読み切り」型の構成となっており、興味のある講だけを拾い読みしても十分に理解できる工夫がしてあります。
本書の焦点は援助職(を目指す人)自身にある。援助専門職になるための教育訓練課程で生じる問題、あるいは他者を援助する際、援助者自身が自らの課題として取り組まねばならない人間的側面がテーマとなっている。まず最初は、援助職を目指す自分の動機を調べてみることから始まる。そして、自分自身の特性を知ること、それにより効果的な援助がいかに可能となるかについてなど、自己理解を深める道筋とその必要性が示されている。さらに現場実習やスーパービジョンの活用法など、教育訓練過程のさまざまな場面に積極的に取り組み、それを生かすためのコツが具体的に書かれている。援助過程の各段階を概観し、それぞれにおける課題を遂行するために必要な技能と知識を紹介しつつ、援助過程はどのように進んでいくのかも、わかりやすく解説。また、臨床の場に出れば、守秘義務やインフォームド・コンセント、クライエントの自律性の尊重といった倫理的な問題に、誰もが必ず直面する。本書では豊富な事例を示し、それをともに考えていくことで、こうした複雑で難しい問題に対する意識と、それに対処し判断するための感性を高めている。さらに、援助者のもつ価値観や信念が援助過程に与える影響の分析も重要なテーマとして取り上げている。
重症児教育が変わるとき人間発達の地平がひろがります。重症児・者のライフステージを視野に入れた教育実践の展開から卒業後の生活、医療との連携まで、重症児教育・福祉が総合的に理解できる。
本書の目標は、アメリカの大学院で使用されている臨床心理アセスメントのレベルの内容とした。APA(アメリカ心理学会)が採用している心理テストの倫理基準や、コンピュータによる自動解釈システムと利用の仕方についても紹介した。実証的なアセスメントを目指したので、妥当性や信頼性研究には特に注意を払った。本書では、心理テストを網羅的に取り上げるという方向は採らなかった。臨床心理アセスメントに重要なトピックについて、重点的、徹底的に取り上げた。心理学専攻生(特に3〜4年生)や臨床心理学コースの大学院生が、ハンドブックとして手元に置き、常に参照できる内容とした。臨床の場でも活用できるように設計した。
「心」を「個人の内面」と同一とする発想が生まれた近代。意識の重視、言葉と意識の結びつきへの信頼を軸とする理論は、歴史の中で初めて生まれた心の捉え方であった。西洋近代文明の申し子・臨床心理学の「意識」観が、中世の「認識」観に較べていかに際立つかを検証する。