1945年秋、敗戦直後から活動を開始した幻の出版社「文化社」。戦時中の『FRONT』でつちかった高度な技術を駆使して撮影された大量の写真から、復興する東京を活写した800枚超を集成する。占領期の写真は大半が占領軍側の撮影で、日本人の撮影者によるこの時期の写真は極めて貴重である。そこには、敗戦直後の混乱期でありながら日々復興していく都市の活力が活写されており、現在に繋がる大都市・東京はいかに形成されたのかを知ることができるだろう。
異才・寺山修司がはじめて写真に挑み変身と背理の仮面の写真館を創設、美術および写真界に華麗なるイメージの爆弾を投げつけた。これは文字のない迷宮文学だ!