本書では、これまで著者が診てきた患者さんのデータをまとめた結果にもとづき、大脳内の病巣によって生じた高次脳機能障害の評価に、発症後急性期から慢性期まで適応できる、浜松方式高次脳機能スケールについて解説する。改訂第2版では、補遺として図形模写における構成障害について記述した。
分子遺伝学から統計遺伝学まで動物遺伝育種学分野のすべてを包含。研究者、学生、実務者のためのスタンダードとなる1冊。
エコトキシコロジー(ecotoxicology)はその名の語源(oikos=家、toxicon=毒、logos=認識)を示すとおり、自然生態系における毒性物質を対象とする学問である。本書は、主としてtoxicologistとecologistがその研究成果をもちより、批判し、議論を通じて理解を深めようとした試みである。
基礎・臨床の第一線で活躍する32名の研究者が、最新の課題を各々の研究成果を軸に分かりやすく紹介するとともに、現時点での課題の全容を明らかにする。
博物学が栄光の時代を謳歌した19世紀の中葉アマゾン河流域のインディオの住む小さなジャングル社会にただ一人のヨーロッパ人として10年余にわたって滞在し昆虫学の宝庫を開いて世界の学会に寄与した異色の研究者がいた。南米大陸博物学探検記の古典的名著。
スプルースはさらにマラリアの特効薬キニーネを生産するアカキナノキの種苗をあつめて東洋の熱帯地方に送り、異国の地におけるプランテーションの開設にもつくした。1864年帰国。本書はこの15年間に書き残された日記、書簡、覚書のたぐいが、その没後、アマゾン以来深い親交のあったウォレスによって編纂され、1908年にロンドンで出版された愛と追憶の古典である。植物採集探検の記録だけではなく、異国の地で書かれた、「アマゾンの岩絵」「インカの秘宝」「アマゾンの女戦士」などの小品も収録。巻末には上下巻あわせた詳細な索引も併載。
描かれた動物は何を語っているのか。象徴、擬人化、地口(ことば遊び)の三つの思考から動物画を分析。失われた江戸文化の深層を探る、著者による花鳥画三部作の完結編。
本書は、医薬基盤研究所霊長類医科学研究センター(TPRC)における実験用霊長類の飼育管理、健康管理、実験管理、実験技術、苦痛軽減に関わる具体的方法を標準マニュアル(SOP)として公表することを目的として編集された。TPRCにおける自主管理方式の科学的妥当性を保証するために整備した「動物実験指針・規程」、「苦痛の評価」、「サル類を用いる実験原則」を資料として添付した。