エソロジーによって精神医学の視野は拡大し、その精密さは高まり、精神医学の目的を達成するために不可欠なデータやより包括的な説明体系が得られる。本書において編集者は、動物研究の価値を強調してきた。行動の動物モデルは、たまたま理論的に類似しているというだけのもではない。ヒトは、きわめて驚嘆すべき動物ではあるけれども、突然この世に現れたわけではないことも真実である。あらゆる行動を進化の観点からみることにより、今までのさまざまな理論に欠けていた包括的な理論的基盤が精神医学に与えられる。
本書は、日本産の海産無脊椎動物のうち発生学の研究材料としてよく用いられる主要な動物種を選び、初心者にもよくわかるよう実際的な取り扱い方や発生現象を解説したものである。
1988年1月に『神経精神薬理』誌10周年記念シンポジウム「抗痴呆薬開発のストラテジー」が開かれた。本書は、その内容をまとめたものである。この領域は、最近著しい発展を示しているが、最大の目標は優れた抗痴呆薬の誕生である。そのためには現段階でどのようなストラテジーが考えられるであろうか?本書は、現段階における最新のストラテジーを紹介する。
「ヒトの言語」の形成は「大腸菌のエサ探し」からはじまる!?生物学と心理学の共通領域“動物行動学”の世界を一望に豊富な文献紹介を織り込んだ格好の入門書。
本書は、河川・ため池・水田およびこれらの間に張り巡らされた水路網といった身近な水辺の自然とその改変について、生態学者の立場から述べたものである。水辺にはどれくらい多様な生物=生物群集が生息するのか、これらの生物群集がそこに生息できる、あるいは改変によって生息できなくなる理由やしくみはどのようなものか、これらの理由やしくみから考えて水辺の環境保全はいかにあるべきか、といったことが書かれている。
危険と希望の両面をあわせもつ進化論の展望は、この壮大かつ最新の一冊により、ショッキングに一変する!進化理論の歴史から最先端までを網羅した大冊。