自然を、そして動物を愛したシートン。彼の描く動物たちは、生き生きとあざやかだ。ハイイロオオカミのロボとの対決、そしてその最期を描いた「ロボーカランボーの王様」のほか4編を収録。読みやすい完訳版。
動物は、さまざまな顔をしています。それ以上に、動物の足は、さまざまな形をしています。動物は足を、あるくため、走るため、えものをとるため、掘るため、木にのぼるため、身をまもるためと、いろいろなことに使います。どういうふうに使うかは、その動物のくらしかたによって、ちがいます。足の形から、動物たちのくらしぶりを、みてみましょう。
シートンは、数々の動物記を残しているが、その多くは、野生動物の激しい一生を描いている。中でも、1頭のハイイログマのおいたちから、その悲劇的な最期までを描いた「灰色大グマの伝説」。は名高い。他に「アルノーーある伝書バトの物語」、「サンドヒル牡ジカの足あと」等、全3編を収録。読みやすい完訳版。
動物学の立場からその特異な生態を描き出すとともに、和漢洋の文献資料と豊富な図版を駆使して故事・習俗・神事・民話・文芸・美術工芸等における蛙の多彩な活躍ぶりを活写し、蛙と人間との古くて親しいかかわりの歴史をあとづける。
シートン動物記は、ただ動物だけを描いているわけではない。人間と自然との激しい対決も描いているのだ。けだかい牡ヒツジ・クラッグとそれを追う狩人スコティ、その悲劇的な結末を描いた「クラッグークートネー山の牡ヒツジ」しっぽを切られたコヨーテの試錬と知恵を描いた、「ティトーー知恵のついたコヨーテの話」を収録。
法廷に立つブタ、破門されるミミズ、モグラの安全通行権、ネズミに退去命令…。13世紀から18世紀にかけてヨーロッパに広くみられた動物裁判とは何だったのか?自然への感受性の変化、法の正義の誕生などに言及しつつ革命的転換点となった中世に迫る「新しい歴史学」の旅。
空前絶後の哺乳類、鳥類、両生・爬虫類、魚類、軟体動物、節足動物、植物…。『一般と個別の博物誌』1123点3000余種のカラー図版を完全収録。工作舎創立20周年記念出版。
動物のサイズが違うと機敏さが違い、寿命が違い、総じて時間の流れる速さが違ってくる。行動圏も生息密度も、サイズと一定の関係がある。ところが一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は、サイズによらず同じなのである。本書はサイズからの発想によって動物のデザインを発見し、その動物のよって立つ論理を人間に理解可能なものにする新しい生物学入門書であり、かつ人類の将来に貴重なヒントを提供する。
コランポー平原に、強い王さまがすんでいました。その名はロボ。大きなオオカミでした。ロボは、人間がかっているウシやヒツジを、おそいました。そこで、人びとはロボとたたかうことに…。野生動物を愛した作者シートンも、たたかいにまきこまれました。いきづまるたたかいは、いったいどうなるのでしょう?