われわれ現代人の日々の生活において、動物・植物・鉱物といったいわゆる自然物との関係はきわめて希薄になっている。しかし、新石器時代の中国においては、食料として、道具の材料として、あるいは建材として、自然物は日常に存在していた。生活文化の大部分を自然物が占めていたと言い換えてもよい。考古学的遺跡から出土する遺物のうち、何らかの形で人の手が加わったものを人工遺物、加わっていないものを自然遺物と考古学者は呼びならわしている。しかし、その区別は便宜的なものにしかすぎない。人工遺物であっても、その素材は粘土(土器)、石塊(石器)、樹木(木器)、動物骨(骨器)といった自然物であることに変わりはない。そこに、狭義の考古学者だけではなく、人類学、動・植物学、遺伝学、分析化学、地球化学などの専門家が研究に参画する必然性が生まれる。本書は、そうした研究者グループにより進められている日中共同研究プロジェクトの研究成果の一部を収めたものである。「1 遺物の考古学的研究」「2 動植物遺体に関する研究」「3 出土遺物の考古科学的研究」の3部構成としたが、この区分もまた便宜的なものである。いわゆる文系の学問と考えられている考古学であるが、実は自然科学者との協働なくしてはもはや成り立たなくなっている。逆に言えば、自然科学との学際的連携によって考古学は新たな飛躍のチャンスを手に入れた。伝統的な学問としての「中国語」の世界に新風を吹き込もうとする研究者たちの奮闘する姿がここにある。
微笑みの国タイの岩山に住むベニガオザル。明確な順位関係のない「平等」な社会をもつ彼らだが、そこは各々がマイペースに振る舞い、衝突が絶えない世界だ。そんなやられたらやり返す社会の中で、なぜバラバラにならずにいられるのか?和解のための様々な手段、仲間に見せる気遣い、特殊な性行動など、400頭のサルを見分け追い続けてきた著者が見た彼らの「平和」の秘訣。2022年度日本霊長類学会高島賞受賞研究。
タイカの夢はいつか動物園の飼育員になること。そんなタイカが、憧れの飼育員に密着し、1日の仕事を見学します。熱帯雨林の生き物や夜行性動物たち、見たことのない爬虫類に猛禽類の群れなど、あらゆる動物たちを間近から観察して理解を深めていきます。
人間の常識など、はるかに超えた驚くべき動物たちとの出会いー息をのむほどの自然界の多様さ、そこに棲む生きものたちの知られざる生態が明らかになる!コスタリカの熱帯雨林の奥深くから、氷に覆われた南極大陸まで、世界の野生動物(哺乳類・鳥類・魚類・両生類・爬虫類・昆虫類)を地理的に分類し、地球上の美しく重要な生息地において、生き生きと暮らす、野生動物たちの真実の姿を解説している。
気づいたらプロカメラマンになっていた。生活のため職を転々として、偶然行き着いたアメリカ。日本では触れ合えない自然界の生き物たちに圧倒されやがて彼らを撮ることが、なりわい、そして生きがいになった。75歳“写真馬鹿”カメラマンの、旅と撮影の記録。
アメリカのカランポー平原に、牧場をあらしまわる強く大きなオオカミがいた。名前は、ロボ。どんなわなも見やぶるロボの、たったひとつの弱点とは?人間との戦いを通して、オオカミたちの強く気高い生き様をえがいた、心ふるえる名作。
動物を混ぜたりこねたりすることで新種を生み出す“動物職人”。ナギは高校卒業後、動物職人になるため、職人の聖地である小江戸・川越にやってきた。巨匠・石井十字に弟子入りを果たしたナギは、兄弟弟子のウカと共に日夜修業に励む。目指すは翌年に開催される動物の祭典、万国動物博覧会。最終日に行われるコンテストで優勝し、実家の林檎農園を救うのだ。ところがそこへ、ナギを誘惑する悪魔の囁きが…。ナギは賞金を獲得し、母を守ることができるのか!?極上の新感覚エンターテインメント!
動物たち14のレシピ。
どうぶつ190しゅるい!対象年齢3〜6歳。