なぞだらけの動物の世界。体のふしぎや進化のひみつを、自分の目でたしかめながら明らかにしていく動物学者の研究をえがくシリーズ。
ある日、大きな画用紙に簡単な猫の絵を描いて飼い猫に見せた。するとすぐに絵に寄ってクンクンと匂いを嗅ぎだした。二次元の絵に本物と同じ反応を示す猫の不思議な認識。しかしそれは決して不思議なことではなく、動物が知覚している世界がその動物にとっての現実である。本書では、それら生物の世界観を紹介しつつ人間の認識論にも踏み込む。「全生物の上に君臨する客観的環境など存在しない。我々は認識できたものを積み上げて、それぞれに世界を構築しているだけだ」。著者はその認識を「イリュージョン」と名づけた。動物行動学の権威が著した、目からウロコが落ちる一冊。
近代の主権概念は人間と動物の区別と不可分であり、政治は常に人間に固有なものとされてきた。西欧思想においては、人間と人間ではない生きものたちの政治関係の発明が避さられ、獣と主権者のアナロジーによって動物たちに日々ふるまわれる根底的な暴力が見えなくされてきたのだ。デリダが人生の最後に発明した「動物ー政治」概念から、「民主主義的な主権」の問いが開かれる。
異星人や幻獣は、動物学に基づいた精確なスケッチから生まれる!「スター・ウォーズ」「メン・イン・ブラック」「ジュマンジ」etc.の幻獣を生み出した著者による動物愛に満ちた数々のクリーチャーと動物のスケッチ!
ライオンのたてがみ、キリンの毛、うろこ模様のワニの皮…野生の動物ってなんだろう?どこでどんなふうに暮らしているの?子どもの好奇心に答える、さわってまなべるしかけ絵本。
本書は、これまで明らかにされていなかった動物園建築とは何かについて、系統だてて詳細まで研究し、解き明かそうとしたものです。過去200年につくられた歴史ある動物園30事例と、ゾウ、霊長類と大型ネコ科動物のための現代の大規模建造物を10事例ずつ、さらにキリンや極地、熱帯の生き物を扱う園舎を含め、合計77の魅力的な動物園を取り上げています。そこから今後の動物園の計画・設計の基準となる10のデザインパラメータを導き出しています。
ダンゴムシやトビムシ、アリ、ムカデから、カタツムリ、ミミズまで、落ち葉や石の下、樹皮の裏などで生きる動物たちの知られざる姿と生活をのぞいてみよう。