病院のベッドに7年間、希望の火を燃やしつづける少年と、“おちこぼれ”のらく印のもとに、すさんだ日常をもてあます少年。ふたりの友情を交錯させながら、作者は〈いのちとは何か〉、〈生きる意味〉を深くやさしく問いかける。
国内外の金融情報システムの最新状況、対応すべき具体的課題、今後の将来展望を体系的に解説する資料集。今年度は、ポスト3次オンライン、金融機関等のコンピュータシステム、通信情報処理技術、フィナンシャルEDI、海外金融情報システムなどをとりあげる。巻末の資料編には関連統計・通達・年表などがある。和文・欧文索引を付す。
王国に再びモンスターが現れた。お金がすべての勇者達は友情なき戦いへ。
ツワナ人部族の小さな村に、西洋式教育を受けて成長したマサルワの孤児が女教師として赴任した。出自を偽らない彼女の勇気は、権力者たちを混乱に陥れるが、村の人々を大いに魅了し意識革命をもたらす。南アフリカ出身女性作家の代表作。
日本が欧米に目を向けていた“環太平洋の時代”は、バブル崩壊によって終焉をむかえた。代わって二十一世紀の扉を開けるのは、新しい力、すなわちアジアだと言われている。いまや、地球的規模で進んでいるこの“大アジア時代”にいち早く立ち上がったのが、日本海沿岸の企業群だった。まさに時代は、環太平洋から環日本海の時代へと移りつつあるのだ。「アジアの中の日本」として活路を見いだすため、企業はどのような道を採ればよいのか。本書では、“環日本海企業”の成功事例を通して、生き残りのための戦略を考えていきたい。
国際金融のエキスパートがまとめた唯一最新の実務体系書。本巻は、メキシコ、アルゼンチン、チリ、ブラジル、サウジアラビア、バーレーン、トルコ、エジプト、ロシア、ハンガリー、ポーランド、チェコを紹介。
20代よりアメリカ各地を取材してきた気鋭のジャーナリストが、その魅力にひかれて住みついた街ボストンの日々。異色のエッセイ。
思わずうなずける西洋ことわざの数々。その背景、和訳、会話例を集めた、日米知恵くらべのおもしろ事典。
オレ、名木田忍。東大合格者三ケタを越える超名門、達成館高校目指して、クリスマスも正月もブッとばして猛勉強中の中学三年生。受験まであと、一ヵ月と少し…。最後のダッシュを決めようとしているのに、聖哉はまた万引きするし、離婚したばかりの父さんは、もう再婚だと。由佳里のことを思うと心が騒ぐし、なんだか超サイアク続き。二度とない今に、ありったけの情熱を注ぎこむ傷だらけの男のコの心の叫び。
ミッチェルとジェイソンというダウン症の二人が対談形式で、自分たちの生活にとって大切なことを語り合い、発達障害を持つ人々の可能性について力強く訴えてくる。二人が「セサミストリート」にレギュラー出演し、障害に焦点を当てずに日常生活の中で障害を描くことに成功したことは、アメリカの障害者法成立にもつながった。ダウン症をアップ症とするに足る希望と夢の書である。
インパール作戦・イラワジ会戦従軍情報将校の感動的回想録。
出会い、結婚、戦争、別離、老い、死 波瀾の20世紀を生きた女たちの26通りの人生。女性解放、職業婦人の草分けとなったものたちの、非凡にして平凡な、冒険的でときには悲劇的な人生を語る、無類のドキュメント。ヘルマン・ヘッセ、妹マルラへの追悼文収録。
きよしと、ゆかりは、使用ずみ切手をあつめています。でも、ゆかりはあつめた切手がなんのやくにたつのか、よくわかりません。ふたりは、しらべてみることにしました。すると、まずしさや病気にくるしむ人たちのために、ネパールでいっしょうけんめいはたらく岩村昇博士のことがわかってきました。あつめた切手は、岩村先生のところで、くるしんでいる人たちをすくうことにつかわれていたのです。小学校2年生から。
一橋大学教授として、経済史家として、英文学の碩学として、篤実なクエイカー教徒として…戦前・戦中・戦後を通じて幅広く活躍した著者のエッセイを集成。