1stには「流れのままに」という“この一曲”があったが、今回の2ndではJALのCMにも使われている(3)が当然“この一曲”。しかしあのCMで上々颱風を気に入った人は、もしかすると他の曲にみられるハレの宴には眉をひそめるかもしれない。
バッキング・コーラスや曲提供で活動していたシンガー・ソングライターのデビュー盤。全曲自作、アレンジも自分で手がけたサウンドは、生ピアノとストリングスを中心にした透明感溢れるもの。タイトル通り、一貫した“自分好み”の色彩感が心地よい。
伍芳(ウーファン)は上海生まれの中国人。美人。ここでは音域/音量などを改良した、21弦の中国古箏を弾いている。古曲から現代の曲までを取り上げている。ともかく日本の琴(箏)とは奏法などがだいぶ違って、華やかでダイナミックな響きがおもしろい。