つつましい幸せ、未来への希望。夢と幻、切なくなるほど懐かしい東京の老舗喫茶店、33軒の物語。
いつの時代も「珈琲一杯分の憩い」を私たちに与えてくれる喫茶店。いま、さまざまな新しいスタイルのカフェも登場していますが、喫茶店こそ、街角を明るく照らしてきた街灯のような存在ではないでしょうか?珈琲の香りとともに良い時間を過ごすことのできる東京の喫茶店を、豊富な写真と文章で紹介します。
異世界に転移した青年・タクミが、駅舎に開いた喫茶店『ツバメ』。珈琲の香りが漂う駅には、今日も新しい出会いがやってくる。「小説家になろう」発、第4回ネット小説大賞受賞作!
うだつが上がらない新米弁護士の法男は、東京・谷中にある猫のいる喫茶店の一角で事務所を開いた。秘書を務めるのは弟の律。シュッとしたイケメンだが、名言大好きの変わり者。事務所に持ち込まれてくるのは、嫁姑問題の愚痴や落書きの犯人探しから、前科者に対する立ち退き交渉、遺産相続のトラブルまでさまざま。そこに絡んだ謎や人々の悩みを、兄弟で力を合わせ、“名言”を使って解決していく。
おみせとおうちがいっしょになったトラックで、ゆかいにたびするいつつごうさぎのおはなし。
通も唸る名店から、地元民の憩いの店まで。街歩きの名手が歩いて見つけた、おじさんもホッとくつろげる56軒。
小江戸川越で知る人ぞ知る喫茶店『珈琲くろき』。なんでも、副店長の胡桃が猫絡みの悩み事をすべて解決するという。誰が呼んだか、川越のドリトル。そんな恥ずかしい異名までつく始末。今回は身代金目当ての猫の誘拐という、今までにないシリアスな事件に巻き込まれ!?見た目美青年、口を開けば毒舌の相棒ボウたちとともに、事件解決に奔走する。川越の町を駆け回る騒動は二転三転、思いもよらぬ方向へ進んでいきー?
異世界にある鉄道の終着駅、ハーパータウン駅の名物は喫茶店『ツバメ』。ここでしか食べられない絶品料理を求めて今日も駅舎は大繁盛、マスターのタクミと看板娘のニャーチは大忙し。このお店の料理の魅力は、美味しいだけじゃない。『ツバメ』の料理は、大切な思い出と繋がっているのです。仲良しな掃除屋の二人組が、故郷の味を巡って「赤いスープ」と「透明なスープ」で大喧嘩!?国の本部からハーパータウン駅に派遣されてきたちょっと生意気な新人は、おばあちゃんが作るサツマイモとカボチャの料理が苦手な様子。収穫祭でニャーチが出会った身寄りのない幼い少女は、お母さんが昔作ってくれた大切な記憶の味があるようで…。今日も『ツバメ』は、新しい出会いと大切な思い出を作ります。
これから繰り広げられる物語の数々は下町の喫茶店に集う客たちによって語られたものである。喫茶店のカウンター席では、人はだれもが油断する。だれにでも話せない秘密、家族にさえも打ち明けていないことも、ついポロリと喋ってしまう。本音が零れ落ちるのである。
東京にある美術大学に進学したものの、都会での生活で自らの限界を迎え「熱」を失っていた間宮宗助。大学3年の夏休みに、亡くなった親戚の葬儀のため都会から逃げるように海沿いの田舎町ー七登町へと辿り着く。そこには、事故で両親を失い、天涯孤独の身となってしまった少女・九谷唯奈がいた。「お父さんとお母さんの喫茶店はあたしが継ぐって決めてたの…あたしの夢を守ってよ、宗にぃ…!」記憶よりも大きくなった中学生の従妹と出会い、かつて交わした約束を思い出した宗助。幼き頃の思い出が残る喫茶店で、唯奈とともにこの夏を過ごすことになりー大人と子供の恋が、今ここで動き出す。
子供の頃の夢を叶え、菓子職人として働く伊藤優奈。ところが突然現れた女神の力により、彼女は異世界トリップしてしまう。そこで出会ったのは、ひとり薬草園で暮らす、猫獣人のおばあちゃん。彼女は以前、人気の喫茶店「猫耳亭」を営業していたが、夫の死後、体力の限界を感じて店をたたんだのだという。自分を拾ってくれたおばあちゃんのため、そして「お菓子で人を笑顔にしたい」という自分の夢を叶えるため、優奈はお店を引き継ぐことを決意する。けれど店の名物「フワフワパンケーキ」に必要不可欠な蜂蜜は、現在入手困難になっていて…!?ほのぼのスローライフ・ファンタジー!
京都カフェブームのさきがけとなった『京都カフェ案内』から12年。選びぬかれた15軒から見えてくる、いままでとこれからの京都の喫茶店。
帯広は間もなく定年を迎える刑事だ。彼の最近の趣味は、家の近所に見付けた喫茶店へ足を運ぶこと。そこで出会った人々との交流を楽しむ毎日を送っていたある日、雑木林で若い女性の変死体が発見された。帯広はその女性に見覚えがあり…。棟居刑事と共に捜査を進めるうち、別の女性の失踪事件やとある政治家の影が浮上するー。棟居刑事が活躍する傑作サスペンス!