『善の研究』と漱石『草枕』に通底するものから説き起こし、西田哲学を分かりやすく読み解く。西田の原理中心的で、宗教的指向の強い「上から哲学」を批判して、文学との緊密な関係に立ち、尋常普通の人間の生活に根ざす、人間学としての哲学の再生へ、切々と思いを語る。
「酵素パワーで真っ白」洗剤のコマーシャルでおなじみの文句ですが、酵素パワーは、どうすごいのでしょうか。従来までの洗剤(界面活性剤)は汚れを取り囲んで繊維から離すのに対し、酵素洗剤は汚れそのものを分解します。しかも、この酵素は、ひとつの汚れを落とすと、次の汚れの分解にかかります。速く、確実で、量も少なくてすむのが、酵素パワーのすごさなのです。この酵素パワーを利用しているのは、洗剤だけではありません。酒、しょうゆ、みそなどの伝統的食品の製造から、化粧品、薬品に至るまで、現代生活は酵素パワーに頼っているのです。いえ、現代生活だけではありません。酵素パワーは、環境問題、高齢化社会、食糧問題を解決し、未来の生活を変えるカギなのです。
西田幾多郎『善の研究』における「純粋経験」の論理は、夏目漱石『草枕』のテーマと通底している。そのことから説き起こし、西田哲学の「即非」「場所」「我と汝」等々の論理、その後の系譜を読み解いてゆく。しかし一方、西田の原理中心的で宗教的指向の強い「上からの哲学」を批判、尋常普通かつ凡庸なる人間の生活に根ざし、醜悪な暗部をも直視する人間学として、哲学の再生を訴える。ドイツ観念論中心に哲学研究に生涯を捧げた著者が、「大凡下」の立場で哲学への思いを切々と語った書。
記憶とはいったい、脳のどこが、どのように行うのか。私たちの記憶は本当に真実を語っているのか。過去の記憶がない人、前世の記憶を語りだす人、同時期に複数の自分の記憶をもつ人…。精神科医の著者が催眠治療の現場で遭遇した驚愕の例も紹介しながら、記憶の謎に迫る。
本書では、中国への現地調査などを取り入れ、躍進著しい成長企業特に電気・電子産業など機械工業分野を中心とした14の企業を取り上げて、個々の企業における成長の経緯やその発展要因、今後の課題について紹介している。
世界で、日本で、いま最も熱く注目される作曲家・藤家渓子の詩情あふれる音楽の源泉ー初のエッセイ集。
豪華寝台特急に6人の詐欺師が乗り込んだ。札幌でひと儲けした彼らは大阪への帰路につくが、一晩明けると大金が消えていた……。土田英生の戯曲を豪華キャストで映画化した、嘘と嘘が飛び交い謎が謎を呼ぶ密室劇。
豪華寝台特急に6人の詐欺師が乗り込んだ。札幌でひと儲けした彼らは大阪への帰路につくが、夜が明けると大金が消えていた……。土田英生の戯曲を豪華キャストで映画化した、嘘と謎が飛び交う密室劇。