読書好きのバージャー氏が発見した“キャクストン私設図書館&書物保管庫”。初版本と手稿本を所蔵するその古びた図書館には、人々に広く知れ渡ったがゆえに“実体化”した物語の登場人物が住んでいた。アンナ・カレーニナ、オリヴァー・ツイスト、ハムレットなどが暮らす図書館の秘密を知ったバージャー氏が起こした、とんでもない事件とは…。アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞とアンソニー賞を受賞した表題作。異世界冒険譚『失われたものたちの本』のスピンオフ。触れた者に次々と怪奇現象が起きる奇書をめぐる中編。“キャクストン私設図書館”で“もっとも不可思議なできごとのひとつ”と言われる、かの名探偵シャーロック・ホームズにまつわる逸話を描く短編の、全4作を収録。非日常の世界に没頭する楽しみをじっくり味わえる、本や物語をテーマにした作品集!
古来より「神の花」と崇められてきたカーネーション。なぜ母の日に贈られ、メーデーを象徴する花となったのか。神話、名画、名前の由来、王妃が愛でた品種、青いカーネーションまで、知られざる歴史をひもとく。カラー図版約70点。
人々が集まる図書館をまちづくりの中心に!図書館は本を仲立ちに多様な関心をもつ人々が集まり、まちを形成するよりどころになる。地域の問題解決に多くの人が参加して知恵を出し合う成熟社会の根幹を担う図書館のあり方を具体的に提言する。
愛にみちた教えによって、チベット仏教の世界だけでなく、全世界の精神的なリーダーと見なされるダライ・ラマ14世。そのダライ・ラマ14世がみずからのおさない日々をふりかえり、母から受けついだ大切な教えー人を思いやる慈悲のこころーを、子どもたちに向けて語りました。ダライ・ラマが書いた初めての絵本です。
「本離れ」が叫ばれる中で、学校図書館は読書、ひいては本の大切さをどのように説いているのであろうか。また、司書教諭に関する法律改正などに伴って、現場はどう変化しているのだろうか?歴史的な側面を概括し、制度論も交えながら現在の学校図書館の達成ポイントと課題を論じる。デジタル環境など新しいトピックや、授業における図書館利用などについても見ていくことで、「本との出会い」だけにとどまらない図書館の教育的効果を考える。さらに小学校から高校までの学校図書館を取り巻く環境と、現在行なっている取組を、代表的な学校の司書によるコラムを交えて紹介し、実際の現場に迫る。
森のはずれに、おじいちゃんと二人きりでくらしている女の子ステレは、いつもさびしいと思っていました。本が大好きでしたが、たった一冊持っていた本は、あまり何度も読んだので、ばらばらになってしまいました。するとある日、おじいちゃんが教えてくれましたーだれも住んでいないお城の中に、「お話の図書館」がある。でも、その図書館に入る正しいドアを見つけるのは、とてもむずかしいのだ、と。本が好きな女の子と、心に痛みをかかえた男の子、物語をにくみ、のろいをかける魔女と、ふしぎな老人「お話のたきぎをあつめる人」…オランダの人気作家と妃殿下がつむぎだした、本を読むことの楽しさをめぐる、ふしぎなおとぎ話。小学校・中学年から。
世々は森の奥で暮らす、きつねの女の子。人間の海くんと、つきあっています。二人のデートがはじまってから、春と夏、ふたつの季節が過ぎ、今はもう、秋です。ますます海くんに夢中な世々ですが、最近の海くんは、様子が変です。なんだか、上の空…。なにか世々に言えないような、心配ごとでもあるのでしょうかー?小学中級から。