本書は、2003年9月にオランダ・ベルギーの図書館を見学に訪れた報告書である。日本で今問題になっている公貸権については、オランダ・ベルギーでも同じように悩みの種のようである。その他にも、日本の図書館の直面している問題と共通するところが多い。
おいら、ワニのワーニー。ふるさとのエジプトじゃ、気楽な毎日だった。えさなんか、むこうからやってきた。ところがある日、ナポレオンってやつがやってきて、おみやげに、おいらをパリにつれてった。おいらは、一夜にして大スター。皇帝へいかのお気に入り。だけど、パリじゃ、りゅうこうはどんどんかわっていく。落ちぶれたおいらの運命は、いかに…。
ともだちもせんせいもママもぼくになにかかくしてる。なかまはずれはいやだ!…アレックスは「ひみつ」をさぐろうと、みんなにきいてまわります。-だれにでもきっとあるよね、こんなこと。
きょうはコロちゃんのたんじょうび。みんなでかくれんぼをすることになりました。そして…。
きょうはパパやママとかいすいよく。うみでもコロちゃんはげんきいっぱいです。
六才のたんじょう日にプレゼントされた子犬に、ソフィーは“シッコ”という名前をつけました。ちょうど名前を考えているとき、子犬がおもらしをしたので。その“シッコ”を連れて、夏休みに、一家で海へー。しかも、海の近くの牧場に泊まることになったのですから、ソフィーはもう、大よろこびです。牧場には、メウシがいて、ヒツジがいて、へんなブタがいて、それに…ポニーもいました。
ちいくまくんは、おおくまさんといっしょにすんでいます。あるひ、ちいくまくんは、もうひとつ、ぴったりのおおきさのほらあなをみつけて、じぶんのうちにしました。ベッドやテーブルをそろえて、ばんごはんをひとりでたべて、ひとりでねることにしました。でも、よるになって、「ぼくがいないからおおくまさんがさびしがってるかもしれない」そうおもったちいくまくんは、おおくまさんのほらあなにむかいました…。
少年アリージャの目に映った戦争とは?ボスニア・ヘルツェゴビナのしずかな村に暮らす家族と犬のものがたり。2002年度オーストラリア児童図書賞受賞作。
ユダヤ人の少女ハナは、アラブの少年アブダッラーに心惹かれながらも、たがいにわかりあえる言葉をもたないまま、歴史の渦に翻弄されていくのでした…。イスラエルの人気作家が、平和への願いをこめた力作。
アンナは、いなかのおじいちゃんとおばあちゃんのうちへいくのが、うれしくてたまりません。なかよしのこまどりもいっしょです。そこには、むしがたくさんいて、もりにはいると、どうぶつたちのすがたもみえます。きせつのうつりかわりが、いろのうつりかわりとなって、めをたのしませてくれますよ。
あなたをこころからまっている。かわいいうたと美しく愛らしい刺繍でつづる。ママとあかちゃんのためのえほん。
この本に入っているお話は、アンデルセン童話のけっさく中のけっさくばかりです。よく知られているお話もありますが、ほかの本ではなかなかお目にかかれない風変わりなもの、今まで読んだこともないような種類のものもあります。どのお話も、一度読めば、きっと生涯わすれない、かがやく贈りものになることでしょう。
戦前・戦中期の図書館界は、文部省などの行政組織の意向を受け、検閲や思想善導、選書を積極的におこないながら、天皇制を利用して全国に図書館を設置しようと試みていたー。行幸啓、大正・昭和大礼、「紀元二千六百年」など、戦前・戦中期において天皇制に絡んだ一大メディア・イベントの詳細をたどりながら、各イベントごとに全国各地に設立された、あるいは設立が断念された図書館の実態やそれ以前の構想を発掘して、当時の図書館人たちがどのように天皇制に接近して図書館界の発展をもくろんだのか、その欲望の高揚と挫折の歴史を新史料を交えながら描き出す。知という名の暴力、あるいは知をめぐる暴力の最前線にいつづける図書館と図書館人の戦争責任・戦後責任を問う。