公序良俗を乱す表現を取り締まる“メディア良化委員会”と、本を検閲から守ろうとする図書隊が戦う世界。主人公・笠原郁が精鋭部隊に配属され、活躍を繰り広げる。有川浩の小説をアニメ化するアクション・ラブコメ。
日本の1970年代を代表する住宅建築が、97年、姿を消した。この建築を設計者とともにつくりあげた母とそこに育った娘たちが20年の日々とその帰趨を、それぞれの視点から語った。現代住宅とは何か。この問題意識の最深層を潜り抜けた、住み手からのここまで率直な報告はかつてなかった。今後もないだろう。設計者である伊東豊雄は、この「中野本町の家」成立までの経過と、出現当時の時代状況を、未発表のエスキースを含む資料と併せて報告している。
“世界の七不思議”にあこがれ、田舎町ササフラス・スプリングスにうんざりして、エベンは、広い世界に出ていきたいと夢見ていた。けれど、父さんは言った。「目の前にある驚異が見えないのに、世界へ“不思議”をさがしに行ってもむだなことだ」そして、この田舎町で“七不思議”を発見したら、コロラド行きの汽車の切符を買ってあげよう、と約束した。はじめは「ばかばかしい」と思っていたエベンだったが、一人にたずね、二人にたずねするうちに…。
エッと答えに詰まる質問、わかるようで考え込んでしまう質問に、図書館のプロが調べ方をわかりやすく伝授。最近クローズアップされている図書館のレファレンスサービスとは何か?知りたい情報を広く深く探すためのノウハウとは?調べ学習、レポート作成から、インターネット検索のコツまで、さらに図書館が活用できるツボを伝授。
本を読むのを楽しみにしている子どもたち。それなのに本がない。世界にはそんなところがたくさんあります。それぞれの土地の図書館員やボランティアたちは、ラクダ、ゾウ、自転車や船を利用し、あるときは、かついで本をとどけています。移動図書館の役割と読書の大切さをつたえる写真絵本。
今から千年ほど昔、スウェーデンやノルウェーの海岸には“バイキング”とよばれる人たちが住んでいました。ビッケ少年と仲間のバイキングたちは、今回の旅で、なんとアメリカ大陸にたどりつきます。そこで出会った人たちは?!ゆかいな物語第四弾。
今から千年ほど昔、スウェーデンやノルウェーの海岸には“バイキング”とよばれる人たちが住んでいました。第五作目では、ビッケと仲間のバイキングたちが故郷を遠くはなれた地でどうもうなブルドゥース人と戦うはめに。さあ、どうなるでしょう?!-。
人間が大昔から利用し、食べ、尊敬してきた牛。世界の牛肉利用の歴史、調理法、牛肉と文化の関係等、多角的に描く。牛海綿状脳症(狂牛病)や成育ホルモン剤問題他にもふれ、「生き物を食べること」の意味を考える。レシピ付。料理とワインについての良書を選定するアンドレ・シモン賞特別賞を受賞した人気シリーズ。
簡単なのに奥が深い…サンドイッチの驚きの歴史!「サンドイッチ伯爵が発明」説を検証する、鉄道・ピクニックとの深い関係、サンドイッチ高層建築化問題、日本の総菜パン文化ほか、楽しいエピソード満載。図版多数。「レシピ集」「有名なサンドイッチ50種」を付す。料理とワインについての良書を選定するアンドレ・シモン賞特別賞を受賞した人気シリーズ。
図書館のある一ノ谷は、海を挟んで接する大国ニザマの剥き出しの覇権意識により、重大な危機に晒されていた。マツリカ率いる図書館は、軍縮を提案するも、ニザマ側は一ノ谷政界を混乱させるべく、重鎮政治家に刺客を放つ。マツリカはその智慧と機転で暗殺計画を蹉跌に追い込むが、次の凶刃は自身に及ぶ!第45回メフィスト賞受賞作。
「宇宙ができる前はなにがあったの?」子どもの頃、誰もが抱いたそんな好奇心から、人類の科学の進歩ははじまった。数や原子、引力、電気、ワクチン、種の起源、DNA、そして宇宙のはじまり…古代ギリシャから現代まで、ものごとの「真理」を探求しつづけた先人たちの発見や発明を物語でたどりながら、科学の歴史をひもといてゆく。ノルウェーの権威ある「ブラーゲ賞」最優秀作品賞受賞。ロングセラーの名著、待望の文庫化!
冥官・小野篁が京都の一角に「からくさ図書館」を構えてから一年。“偽書”を紐とき“道なし”を天道へ導く。そんな篁たちの役目は、現世にも天道にも豊かな縁を結んでいた。愛弟子・時子が自らの成長の証と向き合うなかで現れた“道なし”は、伊勢神宮に仕えた最後の斎宮・祥子内親王。時子が篁に提案したのは、からくさ図書館に集うお客様の力を借りる方法で…。ひと巡りする季節。長い時を越え、時子が篁に贈る歌。二人は、かけがえのない春へと歩き出すー。悠久の古都で紡ぐライブラリ・ファンタジー、第六集。
たったひとつのドングリが、木にそだち、その木にトリがすをつくり、おちたたねからはながさく。この絵本は、美しいイラストと簡潔なことばで命のめぐりを、やさしくえがきだしました。森の小道をたどると、木や花やタネ、そして動物がたがいの命を、みごとにささえあっているのを知ることができるでしょう。ドングリこそ、すべての植物とすべての動物の命をつなぐもとになるのです。