大学は出たけれど、進むべき方向を見失っていたアヴィ。偶然手にした求人広告を見て、刑務所で働くことに。犯罪者といっても、人間味あふれる彼らにしだいに心を動かされていく。看守と受刑者、いったいどちらが正当なのか…悩みながらも奮闘する、ひとりの青年の実録。
図書館で「オスマントルコ帝国の税金のあつめ方について知りたいんです」とたずねたぼくに、老人の目がきらりと光った。案内された地下の閲覧室。階段をおりた奥から、羊男が現れて…。はたしてぼくは、図書館から脱出できるのか?村上春樹と佐々木マキが贈る、魅力溢れる大人のためのファンタジー。
家にも学校にも居場所がない12歳の少年、ボビー・ヌスク。彼はある日、2人暮らしの母娘に出会う。母親が働く図書館トラックのたくさんの本に、ボビーはたちまち夢中になった。1冊読むごとに、目の前に世界がどんどん広がっていくのを感じる。だが、平穏は続かない。いじめっ子への仕返しが警察沙汰になったのだ。ボビーたちは図書館トラックに乗って町を離れ、未知の土地を駆けめぐる!数々の文学賞に輝く気鋭作家による少年の成長物語!
館内にこっそり置かれ続けるドッグフードの缶詰に、クリスマスツリーから消えた雪、空飛ぶ絵本に、半世紀前に読んだきり題名の分からない本を見つけてほしいという依頼…図書館が大好きな少女・しおりが、司書をしているいとこの美弥子さんたちと一緒に、本にまつわる謎を追うー。大好評のほのぼの図書館ミステリー第二弾!書き下ろし短編も収録。
れんげ野原のまんなかにある秋葉図書館は、いつでものんびりのどか。新人司書の文子の仕事ぶりも、どうにか板についてきた。そんななか、図書館のお向かいの日向山から突然、白骨死体が…。誰が、どうして、こんなところに埋められていたのか?文子は、図書館の利用者が持ち込む、ふとした謎を解決しつつ、頼もしい先輩司書たちの助けを借りて、事件の真相究明に挑むがー。本を愛してやまない人の心をくすぐる、やさしい図書館ミステリ!
ソフィーは四才の女の子。生きものがだいすきで、物置に、ダンゴムシ、ゲジゲジ、ミミズ、ハサミムシ、ナメクジ、そしてカタツムリを飼っています。ソフィーは、大きくなったら“女牧場マン”になるつもりです。ふたごのお兄ちゃんたちは、ばかにしていますが、お父さんは、こう言いました。「おまえならなれるさ、ソフィー。なんだって、自分で決めたことを、きっとやりぬく子だからな」。
それは、静かで平和な朝のことだった。ぼくたちは、パパのどなり声に起こされた。「サーカスがやってくるぞうー!」。ねぼけまなこでぼんやりしているぼくたちを相手に、パパはやたらと張りきって、絶対みんなで見に行こうと、言いはった。しかたがない、つきあってやるか。そのうち、パパの興奮はどんどんエスカレートしていって、とうとう、ローラースケートをはいて、曲芸までやりだした。でも、このときはまだ、パパがこの先、一体どうなっちゃうのか、だれにもわからなかったんだ。
むかしばなしじゃオオカミは、三びきのコブタやヤギのおかあさんに、とってもひどいめにあわされた。でも、もうむかしのままじゃない!しっかりからだをきたえてもどってきたぜ!-だけどあれれ?…。
地球最大の肉食恐竜の口をのぞく勇気ある?恐鳥とはちあわせしたら、どうする?長さ2mのヤスデってどんなだろう?こんなに小さい恐竜がいたの?ページを広げると実物大の翼竜の顔!古代の地球は、おどろきがいっぱい。切り絵の名手ジェンキンズが見せる古代生物のすがたあれこれ。絵はぜんぶ実物大。その迫力に目をみはります。
今から千年ほど昔、スウェーデンやノルウェーの海岸には“バイキング”とよばれる人たちが住んでいました。南の国に遠征したバイキングたちは、とんでもなく悪い王さまたちに出会って…。ビッケが、とびっきりの火花をちらす冒険物語第六弾。
図書館ってどんなところ?本はどんなふうに、ならんでいるの?おもしろい本はどうやって見つける?調べ学習や自由研究での図書館の使い方は?レファレンスってなに?本のさがし方から、調べ学習や自由研究の悩みを解決!とことん図書館を使いこなす方法。小学中級から。
「何かおもしろい本ない?」「調べ学習の資料が見つからない…」等々、学校図書館には多様な注文をもった生徒たちがやってきます。そんな生徒の「読みたい!」「知りたい!」に応える様子を具体的なエピソードとともに紹介します。同時に、長年学校司書として活躍してきた著者が、本を読む楽しさや意義をビブリオバトル等、豊富な実践をもとに語ります。
ドイツからの移民が持ち込んだソーセージをパンにはさむーこの素朴な料理はなぜアメリカのソウルフードにまでなったのか。歴史、つくり方と売り方、名前の由来、世界中のさまざまなバリエーションほか、ホットドッグのすべて!図版多数。レシピ付。料理とワインについての良書を選定するアンドレ・シモン賞特別賞を受賞した人気シリーズ。
空間が意思と魔力を持ち、様々な魔物が息づく世界・パライナの北端に、誰も訪れない“最果て図書館”はあった。記憶のない館長ウォレスは、鏡越しに“はじまりの町”の少女ルチアと出会い「勇者様の魔王討伐を手伝いたい」という彼女に知恵を貸すことに。中立を貫く図書館にあって魔王討伐はどこか他人事のウォレスだったが、自らの記憶がその鍵になると知り…臆病で優しすぎる少女。感情が欠落したメイド。意図せず世界を託された勇者。彼らとの絆を信じたウォレスもまた、決戦の地へと赴くー人知れず世界を守った人々のどこか寂しく、どこまでも優しい「語り継がれることのないお伽噺」。第25回電撃小説大賞・銀賞受賞作。
世界じゅうで愛されるクマのプーさん。プーさんは、ほんとうにいたクマでした!カナダの獣医師ハリーが、戦地に向かうとちゅうで見つけた一ぴきの子グマ。カナダ軍のマスコットとなり、大西洋をわたって、イギリスへ…。そこで、クリストファー・ロビンに出会います。この本は、ハリーのひまごにあたる作者、リンジー・マティックが、事実をもとに作りあげた物語。巻末には貴重な写真や資料がおさめられています。
1992年2月の朝。ケンブリッジ大学の貧乏学寮セント・アガサ・カレッジの学寮付き保健師イモージェン・クワイのもとに、学寮長が駆け込んできた。おかしな規約で知られる“ウィンダム図書館”で、テーブルの角に頭をぶつけた学生の死体が発見されたのだ…。巨匠セイヤーズのピーター・ウィムジイ卿シリーズを書き継ぐことを託された実力派作家による、英国ミステリの逸品!
ライブラリアン31人にインタビューをした雑誌「ライブラリー・リソース・ガイド」の人気連載と書き下ろしのエッセーをまとめ、ライブラリアンがもつ情報や知識への考え方、彼/彼女たちの生き生きとした表情、未来の図書館への思いを描き出す。