たくさんの引出しの中に収められた未現像フィルムが、ある時、匂いや音などのコードによって抽出され現像されたものだという倉俣史朗の記憶。目覚めて夢が消え失せるはざまに、スケッチと言葉で描きとどめた夢日記。繊細で洗練され、知的で饒舌なメッセジを持つ作品群。甘美で形而上学的な夢をかたちにした倉俣史朗の本。
明治大正昭和にわたる日本人の生活は、中流住宅を一つの基準として、その間取りに映し出されている。この着想のもとに可能な限り多くの実例を調査し、歴史的文献から新聞のチラシまで渉猟した厖大な記録の中から時代々々の生活の知恵と工夫を探り、抽出する。テーマを先行することなく、研究の枠を規定することにもこだわらず、日本人の住まいとは何かという、深い問いだけに導かれたこの本には、中廊下という、これまでむしろ隠されてきた要素が浮上してくる。また、それをめぐる論議を活写する、当時の資料がいわば生の声のままに集められている。百三十年余の時代の変遷と、住問題の変わらぬ生態をそこに聞くこともできるだろう。独自の探求を貫いた孤高の研究者たちの、建築計画学の源泉ともいえる問いがここにある。
マダム・デュポンの蝋人形館に幽霊が!?おかげで守衛のサージは災難に見まわれる。サージの汚名をそそぐため、少年探偵団は立ち上がる。行く手には国家機密にかかわる陰謀が待っていた。
あさはやくから、おいらがなにしてるかしってるかい?たべてるのさ。えっ、なにをって?みんながすてたものさ。ほーら、あそこにふくろがある。よーし、くちをあけろ。じゃんじゃんいれてくれ。こぼさないようにな。おいらがだれだかあててごらん。そうさ、おいらは…。
そりにのったねこちゃんといぬくんとぶたくんとあひるちゃん、うまさんにひかれてはらっぱへ。「ここからすべりおりてちょうだい」そこで、うまさんものって、ひゅううっ、ひゅうううっ!…どうなったとおもう。
生命現象のレシピ=DNAを可愛いキャラクターの挿絵でわかりやすく解説した入門書。
放送20年!DVD全15巻から厳選した「ガキ使」用語を徹底解説!松本人志&浜田雅功の天才的な傑作トークとともに一挙収録。
おおきなふねがみなとにくると、さあ、おいらのでばん!だって、おいらはちっちゃいけれど、とってもちからもち。でかいのをひっぱったり、おしたり、こづいたりして、みなとのなかまでつれてくる。もちろん、あんぜんにね。
「デジタル化」の進行によって、書物研究には明るい展望が開けている。グーテンベルク聖書をはじめとした活版印刷術の黎明期の研究を中心に、デジタル画像やコンピュータを活用した「デジタル書物学」の「現在」を紹介する。
「読書」はいかにして「教育」に転化していくのか…。1900年代から1960年代までの読書政策、図書館活動や読書運動の歩みを近代日本教育史の視点からあとづける。
優しく、ときに切ない滋味に溢れた珠玉のフランス文学小品集。