「まちづくり」「地域おこし」とは、一過性のイベントによって人を集めることではない。日本各地の固有文化を深く掘り起こしつつ、暮らしと産業のなかに活かす人々に注目しよう。創造都市づくりと新しい起業者精神を提起し、ソフト・パワー時代の日本再生を地域から展望する。
国民国家の呪縛を解き、地域から探る新たな社会像。歴史の独自性を踏まえ、開発依存の問題をえぐりだし、世界との繋がりまで視野を広げて地域の自立を論じる。
経済活動の空間的側面を斬新な方法で分析。空間経済学の新たな地平を開く意欲作。
テレビや新聞が伝える海外からのニュースー戦争、災害、飢餓、貧困。困難や苦しみに直面する人々や開発途上国のために、「何か力になりたい」と思う。青年海外協力隊やNGOを通じて、その思いを実際に行動に移そう。自分のもっている技術や経験を、国際協力のために生かそうという心意気と情熱のある、すべての人に贈る。
人類文明の未来は日本が主導する。故高坂正尭教授の提起から三十余年。新たに日本の英知を集め、日本がめざすべき道を語った「海洋国家セミナー」シリーズ完結編。日本の追究すべき世界秩序と地域秩序とは。
本書では、1992年の地球サミット後を原則としてこの数年の出版に重点をしぼって、ぜひ読んでほしい約100冊の環境本を分野別に選定した。内容は、書評ではなく、あくまで紹介に徹している。
本書では、なるべく多くの観点から食料問題、食料政策に関する論文・論調を整理して解題を行い、世界的な食料需給と食料政策の現状や認識を明らかにすることを試みた。
本書は、1995年以降の精神保健福祉法時代という現在に焦点を合わせている。この時代が「精神障害者の地域生活支援」にとってパラダイム転換期であるという認識からその主要な課題を論考した。
介護保険制度が導入されて一年、福祉の現場でNPO(民間非営利組織)の重要性が増している。地域に密着した福祉サービスや高齢者のニーズにあった事業など、全国で展開されている事件を紹介し、NPOのしくみと役割をわかりやすく解説。新たな市民ビジネスとして注目されるNPOの実像とその可能性に迫る。
2003年「地域福祉計画」策定に向けて、地域の特色をどう生かすか、住民参加をいかに図るか。先進事例から学ぶ地域福祉実践を豊かにする計画策定。
本書は、各地における農産物直売所の成果と課題に学びながら、農業者をはじめとする現地で実践活動をされる方々が農産物直売所を運営する際に役立つ手引書として、わかりやすくとりまとめたものである。
ここ数年、日本でも学校支援ボランティアが学校の活動に参加したり、ゲストティーチャーを招いて子どもたちに話をしてもらったり、いろいろなことを指導してもらうということがさかんにおこなわれるようになってきている。本書では、学校と地域の交流がさかんになり、学校と地域のさまざまな協働の活動が展開されることによって、学校の活動が活性化し地域の人びとの間にも新たなつながりが生まれていることを、紹介している。
思わず唸ってしまう感動的なところから、あまりのショボさにこみあげる怒りを抑えきれないものまで、スケッチブックを抱えて訪ね歩いた水族館は全国およそ五十館。オホーツクの果てから亜熱帯の沖縄本島まで、あるときは脱皮したてのカニのピンクの肌に艶っぽさを感じ、シーラカンスとの突然の出逢いにしみじみし、またあるときはヘンなお客や無神経な館員にいきどおり…。水の中を生きるものたちへの愛情が切々と感じられるイラストを眺めていたら、あなたもきっと大切な人を水族館に誘いたくなる。
教育内容や教育技術や教育制度の改革もさることながら、いま求められているのは学校観や教育観の転換である。本書は、それがどういうものであるかを、いま進められている大阪の教育改革を踏まえて明らかにしようとしたものである。
われわれは生活していくうえで、企業、労働組合、地域、学校など何らかの組織に所属する。組織は、そもそも個人ではできないことを実現するためにつくられる。だが、いつのまにかその目的からはずれ、組織が個人を縛る「囲い込み」症候群に陥る。なぜこのような病理が生じるのか?さまざまな調査から、日本が再生するためのあるべき組織形態を考える。
本書では、現時点でとりわけ矛盾が集中している「基地被害者」という立場から日米地位協定の問題点をうきぼりにし、その中でも、「基地被害者の補償問題」を解決するための方策を探っていく。
政官財の利権・汚職の温床、ムダの代名詞として批判されがちな公共事業のそもそもの特質とは何か。その形成過程と果たしてきた役割を具体的に分析、併せて先進・途上国の経験をふまえて、改革のあり方を検討する。