いま日本は、西洋化から“和調”への転換期にある。ユニークな視点から見たエコノミストの目で、経済現象のみならず、その内面に含まれる政治、宗教、文化、歴史、伝統などの本質をあざやかに解明、未来を展望する。
多島海のように、湖沼のなかに陸のうかぶ関東平野の原風景。みちのく最南端の辺境から環東京湾貿易の拠点・品川湊、江戸湊へ。近世都市江戸建設のプロセスで消えた「江戸前島」。運河都市江戸はいかにして生まれたか。江戸・東京ウォーターフロントの原形。
本書は水環境の保全という課題を取り上げ、これに対して住民が、いかに取り組み活動をしてきたか、その結果、どのような変革をもたらしたか、そして将来に向かって、どのような展望を持つにいたったか、という諸点について、各地で住民運動に携わり、あるいは研究している人びとによってまとめられた記録である。
POSシステムに先きがけて、稼働させておきたいのがEOSである。今ではEOSは中小企業にとってもなくてはならないものとなっている。本書は中小の小売業、卸売業のEOS現場でおこることを中心に、初歩から応用にわたって解説したものである。EOSの導入・運用にあたる方々の必読書。
ナチ体制は、ドイツ国民の伝統的気質や諸特質の結果であったのか否か?また、もしそうであるとすれば、どの程度そうであったのか。そして、どの程度までナチス体制はヒットラー敗北後の今日、西欧の政治的伝統を継承する諸勢力によって克服されるべき異常現象と解されるべきなのか?本書は、民主主義体制を威嚇、あるいは支持する政治諸勢力の考察と分析を通して、ドイツの悲劇的な政治過程の諸原因を解明し、恒久平和を実現する上で、我々の依拠すべき政治諸勢力の理解を促す。
東京論が盛んだが、東京派もアンチ東京派も、もうひとつの東京=多摩を知らずして、東京を語れるはずがない。いま、あなたには、多摩の熱い息使いが聞こえるか。
本書はル・コルビュジエの生涯をクロノロジカルに追跡しながら、一方において彼の作品に存在する流れを通して、20世紀とはわれわれ建築家にとって何であったかについて考える一つの視点を提供しようとするものである。
ギリシア・ローマから「イスラームの内海」へ-。分断された枠組みをこえる地中海世界、はじめての通史。
遊牧民の魂が私を誘う。砂漠とオアシスを舞台にした内陸アジアの歴史を先史時代から現代まで明解に説いた画期的通史。
様々な民族・宗教・言語が共存する、遠い「隣国」東欧。その歴史を平易に説いて、新たな東欧像を描きだす。
近世ヨーロッパにおけるヘゲモニー国家の興亡史。ウォーラーステインのライフワーク第2巻の全訳。