柳田国男は、その晩年に、稲作文化の伝播のルートとして「海上の道」を提起した。南中国を起点とする海上の道を稲作を携えた我々の祖先がたどり、日本列島に到達したとする仮説である。著者はこの柳田とは異なる視点として「南島農耕論」を提起する。『稲作以前』以来、日本人とそのアイデンティティの基礎にある伝統文化の形成を追究してきた著者による日本文化の道をたどる研究の集大成である。
第一部には、「東京にデポジット・ライブラリーを作ろう!-多摩発共同保存図書館基本構想」を全文収録。第二部には、都立図書館再編問題と著者グループのデポ構想の理解の参考になると思われる論文・関連統計・新聞記事を掲載した。
本書は、自治体職員が条例を制定するために必要とされる法務能力を身につけることを目的としています。まず理論編で、「法とは何か」「条文の表現や書き方」など基礎的な考え方・知識を学習したあと、次の実践編で、実際に条例を改正・新規制定する作業を体験していただきます。モデル条例を作成するという作業は、今後実際に条例を制定する上で非常に有益な機会になるはずです。本書をひと通り学習すれば、「政策形成」から「条文化」まで、必要な法務能力を身につけることができるでしょう。
逆都市化となる都市人口が減少する中で、公共交通をはじめ、都市施設を維持し、都市の賑わいを支える方向を模索。新たな発展のための飛躍台として、今後の方策を分析・提案。
長く不況にあえいでいた日本経済にも、ようやく回復の兆しが見られるようになったという。しかしそれは一部の業界、大企業にとどまり、経済再生のカギを握る中小企業はあいかわらず苦しんでいるのが実態である。本書では、金融機関の企業支援、産学協同、企業間ネットワークの構築、生活基盤を支える地域医療など「現場」のさまざまな取り組みを紹介し、中小企業の再生、地域経済の再生に向けて新たな「解」を提示する。
ACT(Assertive Community Treatment)は、長期入院や頻回入院を余儀なくされていた重症精神障害者が、住み慣れた地域で安心して暮らし続けていけるように支援するための集中型・包括型ケースマネジメント・プログラムとして、現在各国で急速に広まりつつあり、その援助効果も高く評価されている。わが国においても脱施設化推進の有力なモデルとして一躍注目を集めているが、利用者のニーズに応じたフレキシブルなチームの動き、それを可能にするための厳格な構造の存在、また各国・各地域における実践の多様性から、その全貌はなかなか捉えきれず、誤解も多いのが実情であろう。本書では、ACT開発の背景から、「多職種チームによるサービスの直接提供」「積極的訪問の活用」「1日24時間365日体制」などの特徴とプログラムの基本的流れ、提供されるサービスやスタッフの役割・勤務体制など具体的に紹介されたうえで、各国の脱施設化の流れとACT実践例、日本への導入にあたっての課題と展望が示されている。加えて、仮想ACTチームにおけるケースマネジャーの1週間を追ったフィクション仕立ての章やQ&Aによって、立体的・多面的にACTへの理解と実施へのヒントが得られるように工夫されている。
ファストフードに対してスローフードが提唱される現在、現代の食料システムの全体像(投入財、生産、加工、流通、消費)を明らかにする。多国籍アグリビジネスによる食料支配の拡大・深化を指摘するとともに、私たち自身の(食)生活スタイルや生き方をあらためて見直す材料を提供している。
地産地消活動は地域の顧客づくり。豊富な事例とともに、具体的な方法論を展開。
本業を全うすることで、社会からの信頼を得る。各分野の専門家が集い、CSRの本質を多面的に論じる決定版。
脳の機能を活性化する独自のカリキュラムにそって、絵画・彫刻・陶芸などを楽しみながらできる痴ほうケアの非薬物療法!その効果は医学的にも認められ、高齢者やその家族はもちろん、医療・福祉機関やマスコミも注目。
求める人材(年齢制限、スキル、キャリアなど)、賃金、ボーナス、年収、休暇など、中途採用情報2400社掲載。
スクープした外務省機密文書をもとに、日本における米軍の行動、基地使用、米兵犯罪の取り扱い…等の実態を検証、米軍側に身を寄せて地位協定の拡大解釈で対応する外務省の、「対米従属」の源流を突き止めた問題作!日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞大賞、石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞受賞。
アメリカ地域再生の具体例が数多く紹介され、その地域社会構築の原理原則は地域の自立による分権社会を目指す日本の進むべき道を明確に示唆。
日本の電力の供給主体と供給方法に焦点を当てて、電気事業経営を歴史的に分析し、9電力体制の意義と限界を明らかにする。