困窮と孤立が広がり、日本社会にも分断が走る。人々を共生の場につなぎ、支え合いを支え直す制度構想が必要だ。いかにして雇用の間口を広げ、多様な居住のあり方を作りだせるのか。自治体やNPOの実践を踏まえ、生活保障の新しいビジョンとして「共生保障」を提示する。前著『生活保障 排除しない社会へ』からの新たな展開。
多様な生態系を含む東南アジアの地域社会の変容は、西洋的な単線発展モデルよりも人間と自然生態系との相互作用による地域固有の発展として理解することがふさわしい。本書では、生態史を概観し、人間と自然生態系の関係である「生業」に着目するとともに、近年の重要な論点や現代トピックを整理し、将来の課題を展望する。
行為やモノ、思考や言語をやりとりする際の交換やコミュニケーションのあり方が交錯する東南アジア。人々が生きる日常、そして「社会」の根底にある構造を、「あいだ」という視点から人類学的に問い直し、その多様性の淵源を描き出す。
「アジアの冷戦」とともにアメリカで発展した政策指向型の東南アジア研究と、諸国家の多様性や国際/地域フェーズの政治力学にも射程を広げてきた日本型の地域研究。両者の再検討と止揚から新たな分析枠組みを提示し、東南アジア地域独自の政治動態を描き出す。
地域創生のカギは“DWCM”だ。地方創生関係者必携!地方創生を失敗させないために必要なこととは何か!?地域経済を再生させ、成長させるために必要な処方箋。地域に住む人々が幸せを感じられるような地域を作るための仕組みとマネジメント。地方創生を経済政策、人口と都市政策、地域づくりの3つの視点から、その答えを考える。
福祉の全体像が1冊でわかる!子ども・子育て新制度、障害者総合支援法などに対応!
医療法の条文構成に沿って医療法人制度の取扱いを整理。医療法・医療法施行令・医療法施行規則のほか、一般社団法人等に関する法律の準用を読替後の条文で表示。
日本では若い世代の農山村移住傾向がみられるなかで、首都圏の人口シェアは高まり続けている。一方、フランス、ドイツ、イタリア、英国などの先進国では1980年代から都市部への人口集中は緩和され、「逆都市化」の動きがみられる。オーストリア、スウェーデン、カナダ、米国、ロシア、キューバ、韓国を加えた11ヵ国の田園回帰と農村再生の動きをとらえ、日本の動向とつなぎ、新たな都市ー農村関係と文明のあり方を展望する。
経済理論の教科書に商人は登場しない。ことほど左様に現代経済学は、完全競争市場の虚構に落ち込んでいる。実際には、情報は不完全で取引費用もかかる。すなわち取引される財の特性に応じて、どのような商人がいかなる作法で市場を形成しているのかを問わねば、真の経済は論じられない。ラオスの地場織物産業に参与観察し、市場形成のダイナミズムを見る。
地域の魅力を全国に発信!最新トレンドがわかるデザイナーズ・ポートフォリオ。
日本と世界にかんする中学地理の最重要43テーマをまとめて総ざらい&演習できる!!
環境保全の現場には、さまざまなズレが存在している。科学と社会の不確実性のなかでは、人びとの順応性が効果的に発揮できる柔軟なプロセスづくりが求められる。前作『なぜ環境保全はうまくいかないのか』に続き、順応的な環境ガバナンスの進め方を考える。
それぞれの地域で、それぞれの経営体が、独自の水田農業大規模化の道を歩んでいる。多品種・多栽培体系や直播、ICT等最新技術の導入、土づくりや自前の圃場整備、独自販売、農産物加工…。16の先進事例をもとに、大規模水田農業のいまをリアルに描く。