山梨県北都留郡における自由民権運動ノート、地域から見た戦死者の実相について、母の学徒勤労動員、芦垣・甲東の資料紹介…など20編を収録。
地域や暮らしに必要な仕事は自分たちで立ち上げよう!働く者たちが自ら出資して仕事をおこし、経営にも携わる。労働者協同組合法が成立し、いま「協同労働」という新しい働き方が広がろうとしている。行き詰まる日本の地域社会や労働の問題を浮き彫りにしながら、「協同労働」の意義や具体的な実践を検証し、その可能性を探る。
「遅れた」「消滅しそうな」地域としての農村で、いま新たな変化が生じている。人材育成と外部人材、コミュニティと組織、経済循環としごと…様々な課題が積み重なる中だからこそ見えてきた新しい価値とは、いったい何なのか。実践的観点と理論的観点の両者から、新しい時代の地域づくりの全体像を描き出す。
私たちの生活に欠かせないチェーンストアは都市を均質にし、街の歴史を壊すとして批判を受けてきた。だが、チェーンは本当に都市を壊したのだろうか。一九九七年生まれの若き「街歩き」ライターはその疑問を明らかにすべく、三十二期連続増収を続けるディスカウントストア、ドン・キホーテのフィールドワークを行った。そこから見えてきたのは、チェーンストアを中心にした現代日本の都市の姿と未来の可能性だ。ドンキの歴史や経営戦略を社会学や建築の視点から読み解く。
過疎からの復活劇!!さまざまな政策で発展を続ける唯一無二の北の町。地域活性化策の宝庫に学ぶ。
海外の文物がもたらされる最初の場所であった筑紫は、日本列島の先進地域と呼ばれた。稲作農耕の到来を機に朝鮮・中国と交流が始まり、西日本一帯に及ぶ交流圏が作られた。その後、近畿が中心地となり、九州は対外交流の窓口となって行く。筑紫諸国を管轄し、外交使節の接待を担った大宰府と鴻臚館。宗像大社の祭祀の中心として信仰されてきた沖ノ島。独自の文化を持つ「南島」など、豊かな九州地域の古代の全貌を明らかにする。
中国の東辺に位置した倭国・日本は、大陸・半島の政治や思想・文化の影響を強く受けながら、漢字文化圏のなかで国づくりを実施した。シリーズの総論として本巻では、古墳造り、都城の建設、仏教の伝来、日本語表記など、古代の基本的テーマを選び、最新の研究を収録する。現在の文化・宗教事情にも影響する日本史の「青春時代」の足跡である。また今日の課題とも関わる、災害とジェンダーの2つのテーマを歴史的に解き明かす。
「景観生態学」とは、複数の生態系の相互作用系として存在している「景観」の構造と機能を様々なスケールを用いて空間階層的に解明し、また、その形成・維持・変化の過程を人・社会との関係から読み解くことを通して、自然の過程や風土を活かした国土・地域計画に科学的根拠を与える学問分野である。
現実の東北と並行して存在している「もうひとつの東北」に迷いこんだ研治は、現実世界が抱える問題や不満がかたちになった「もんのけ」から、東北の自然や伝統文化の大切さ、東日本大震災からの復興、豪雪地帯の現状など、東北のさまざまな問題点を学んでいった。そんな冒険の過程でついに東北6県の子どもが勢ぞろい!目指すのはこの世界の秘密が隠された最終目的地・福島。ところが事態はまさかの急展開!福島とは真逆の青森に連れていかれた6人に、新たな東北の問題と「もんのけ」が立ちふさがる!!
海の旅の安全を守る灯台。世界中の海岸に古代から存在し、商業輸送が増えた18世紀半ばからは建築技術の発展もあり、その数も増えた。強風、荒波、嵐に耐え、光を投げかけ続ける灯台200基以上を大判写真と簡潔な解説で紹介する。
インドネシアでもすすむ小売の近代化。しかし、現地ではいまなお流通の主役は伝統的流通、農家と商人の駆け引きにある。先進国のみせた歩みとは全く違う経路。近代化の陰で静かに進行していた伝統的流通の発展が通説を覆す。