2000年代以降、首都圏にある大学のキャンパス新増設が進むなど、学生にも「東京一極集中」が叫ばれるようになった。しかし、調査から見えてきたのは、地方から東京への大学進学者はむしろ減少傾向にある事実だったー。緻密なデータ分析によりこの要因を追究した本書は、「東京一極集中」の潮流に引き寄せられるのではなく、家族や学校など地元の引力により県内・圏域内の進学・卒業後のUターンを志望する地方在住高校生たちの姿を浮かび上がらせる。時代や社会状況に伴って変化する学生の進学行動原理を明らかにした気鋭の研究!
2021年度から実施される新しい社会福祉士・精神保健福祉士養成課程に対応した教科書。国内外の動向も見据えた上で、地域福祉の持続可能性を高めるための手法と社会構造を掴むために求められる視点をわかりやすく解説。国家試験で過去に出た項目・今後出題されると予測される項目を実線を付して明示。また、各章末には「現場は今」等の福祉現場の実態が掴める事例等を掲載。様々な問題に対応するための基礎が身に付けられる一冊。
地域の価値と魅力を高めるイノベーションとは?地方創生の要を文化的資源の活用と捉え、長期にわたる観察をもとにした地域の潜在力とダイナミズムを引き出すための新しい地域マネジメント論!
「自分の育った地域なんてたいしたことない」。そう思っている若者は多い。本当にそうなのだろうか?どの地域にも固有の歴史や文化があり、人々の営みがある。それらを知っていくことで、地域の豊かさ、そして自分や自分が生きる社会、そして未来が見えてくる。調査実習の手法や体験も織り込みつつ、時間と空間を往来しながら、地域学の魅力を伝える。
経済をはじめて学ぶ学生や初心者に経済学の基礎を入口から平易に紹介!
古代東北のすべての城柵について詳細な再検討を加え、造営に至る背景や行政府・軍事拠点としての機能が在地社会との関係性においてどのように変容したかを追究。国家側の意図と地域支配の実相に迫る。
渡辺村を語らずして、日本の歴史は語れない。時の権力によって移転を余儀なくされた賎民集団の存在。江戸時代に西日本の一大皮革集積地となった大坂・渡辺村と、どのような関係にあるのか。皮革にまつわる賎視や穢れ観はいつから生まれたのか。坐摩神社や真宗寺院など宗教との関係はどのようなものなのか。鎖国時代の東アジア圏での活発な交易の実態、そして、近代の軍需産業へー謎に満ちた古代〜中世の信仰や生業にも焦点をあてた、新視点の論集。