わが国の歴史研究は文献史料をもとに行われてきたが、それのみでは生きた民衆の歴史を明らかにはできない。本書は、絵画や木札・石造物などの「もの史料」に注目し、日本の片隅に忘れられた豊かな中世史像を描き出す。
本書は、著者の長い間の研究生活で得られた成果のうちで、海成段丘、活褶曲、活断層、地震性地殻変動など、地殻変動の地表への表現である「変動地形」に焦点をあてたものを選んで記したものである。
地震応答解析の種類による基本的なモデル化や解析手順および解析結果の整理・解釈など、耐震・免震設計や地盤調査に携る実務者および解析を習得したい技術者向けに、地震応答解析の留意点を解説。建築・土木の構造物設計において欠かせない地盤の地震応答解析の基礎を平易にまとめた内容。
本書では、日常遭遇する機会の多い呼吸器疾患、および専門医として知っておかなければならない呼吸器疾患の中から11疾患を選び、各疾患について研究・診療の第一線にある専門家に基本的知識から最新の情報までを網羅して戴いた。
2016年、米国において化学物質管理の基本となる法律が、制定以来はじめて改正された。米国に製品を輸出する日本のメーカーにとっても重要な法律だ。本書では、制定の経緯から始まり、改正前の問題点、改正の経緯、改正点を明らかにし、今後の課題を展望する。
地震現象を物理科学的視点に立って解明しようとする研究は、1990年代後半に「地震発生物理学」という新しい学問分野を誕生させた。本書は、プレート運動によるテクトニック応力の蓄積から、断層域での準静的な破壊核の形成を経て、最終的に不安定動的破壊にいたるまでの地震発生の全過程を、理論的・実験的基礎研究の成果に基づいて統一的かつ体系的に解説した、地震発生物理学の先駆的な教科書である。改訂にあたっては、初版の間違いを訂正するとともに、実験・理論両面からの一層の理解が進むよう、用語・表記・表現の不揃いの解消に努めた。
実地医家の日常の疑問に専門家が回答。診断・治療から法律問題に至るまで1,200件のQ&A。科目別の目次、五十音順索引により検索が容易。
本書では、初寮から消化器内視鏡の適応とし、内視鏡所見から鑑別診断を考え、治療法の選択へと進む施行過程を想定して、ケーススタディーをまとめてみた。第2版では、症例、執筆者も第1版と入れ替え、EUS、病理組織診断も数多く取り入れた。また新しい試みとして、内視鏡検査時に注意すべき項目という意味で、腎透析例、抗凝固薬使用例、糖尿病例などにおける内視鏡施行時の注意を喚起する設問、内視鏡に必要な電気知識の設問なども盛り込んだ。