音信も絶え、生死のほどさえ分からなかった親友に、こんな大都会の片すみで、こうしてバッタリ座席を横取りされようとは…。会社帰りの電車内で邂逅した二人。過去の因縁浅からず、なにゆえ親友になったやら、お互い首を傾けつつ付き合いを再開する。双方が伴侶を得ても物語は終わらず、頭数の倍加によって情勢は複雑に。たかが親友、されど親友。嗚呼、腐れ縁はどこまでも。
復讐は未成年でもかめへんで。人類の基本的権利やからな。相手はな、丹後隆一いうて川崎にある自動車のボデー工場の社長や。こいつがあんたのお父さんを轢き殺したんやー海坊主みたいな大男猿丸久信の話を聞いて、内山広美は丹後隆一殺害期成同盟に加わる。理由は違えど狙いは一つ、連判状をこしらえた四名の同志は大願成就に向けて計画を練り、いよいよ決行の日を迎えた…六六年〜六九年発表の十一編を収める。
弁護士事務所に出向を命じられた探偵社の「私」は勝ち味の薄い難件に直面、低予算と人員不足にあえぎつつ、いるとも思えない証人探しに奔走するがー表題作など九編を収録。
地震学は地震とそれに関連する現象を研究する学問であるが、大別して、地震の発生に関連する問題と、地震波とそれによる地球内部構造探求の問題を扱っている。前者の研究には後者の知識が不可欠であるし、さらにこれらの基礎として、地震動の測定や弾性の理論などがある。本書は以上の比較的狭い意味での地震学について、基礎的な知識を記述したものである。地震学を学ぼうとする学生諸君の入門書となることを目的としているが、地震学に隣接する分野の研究者の方々、あるいは企業や官庁で地震に関連する業務に携わっている方々などにも参考になる。
本書は、顧客を口説き、こころに訴えかけ、最後にはきっちりとものにする。その成功へのノウハウが手にとるようにわかるハンドブックです。各章ごとに簡潔にまとめられたアドバイスは、大胆で実践的な知恵がぎっしりとつまっています。本書を読めば、どんな会社、どんな分野で働いていようと、かならずや競争に打ち勝つことができるはずです。営業で頭角を現したいと思う人はもちろん、CEOをめざす人にとっても価値ある一冊。
本書は、「橋、高架の道路等の技術基準」として昭和55年に通達された。これは、昭和52年に出された建設省の新耐震設計法(案)の研究成果を反映させ、昭和46年の道路橋耐震設計指針の規定を改訂したものである。その後最近では、平成2年に鉄筋コンクリート橋脚の地震時保有水平耐力の照査法の導入等耐震設計に関するそれまでの調査研究の成果をもととする改訂を行い、平成8年には、兵庫県南部地震による道路橋の甚大な被害の経験を踏まえ、マグニチュード7級の内陸直下で発生する地震による地震動に対しても必要な耐震性を確保することを主な内容とする改訂を行った。今回の改訂では、性能規定型の技術基準を目指して、要求する事項とそれを満たす従来からの規定とを併記する書式とすることを基本とし、これに加えて、前回改訂以降の調査研究成果を踏まえて規定の見直し等を行ったものである。
単なるテクニックではない。あふれる個性と情熱が、心に響くスピーチをつくり上げる。
日本の都市は水道・都市ガス技術は世界一流だが、停電が続けば配水池が空になり、ガス管は軒先の地下に埋められていて危険きわまりない。本書はやがて東京を襲う大地震の状況を想定し、阪神・淡路大震災などの被害例に学びつつ対応策を明快に示す。首相官邸の危機管理機能や病院の救急医療体制、電気・ガス・水道などのライフラインをめぐる対策や本造家屋の耐震補強、地震保険の仕組みから企業の防災システムなど、あらゆるポイントを網羅して、緊急時の心得を平易に説いた本書は、東京や首都圏、全国の都市に住む人には不可欠な都市防災の教科書である。
これまで誰も書かなかったあなたの能力を開花させるノウハウ。
ADHD(注意欠陥多動性障害)の人は、「人間関係」にも悩みがたくさん…家庭で、職場で、学校で「不安定な自分」を乗り越えるためのサバイバル・ガイド。日本人著者による初のADHD当事者向け人間関係ヘルプ・ブック。豊富なケーススタディと自己チェックリスト。
生活習慣病の原因と病態に関する医学的基礎から最新知識までを平易に説明。高度な専門書への橋渡し的な役割を果たす解説書。前半は6つの代表的な生活習慣病に関する解説編、後半はこれまでのセミナーや勉強会で参加者から寄せられた質問に基づく質疑応答編という構成。
太平洋上に連なる、伊豆大島、三宅島をはじめとする伊豆諸島から小笠原群島にいたる島々は、伊豆・小笠原弧と呼ばれる、南北一二〇〇キロにわたる海底大山脈の一部である。フィリピン海プレート上に形成された伊豆・小笠原弧は、プレートの北上とともに日本列島に衝突し、丹沢山地や伊豆半島を付加させ、さまざまな地球科学的現象を起こしつづけている。本書は、伊豆・小笠原弧全域と、その北端部に位置する房総・三浦・伊豆半島、丹沢山地、相模湾などの地形や地質、火山活動、活断層と地震、化学合成生物群集などを紹介する。
大きな変形能力をもつ伝統的な軸組構法の建物を適切に評価できる。壁量計算によらない、耐震設計・耐震補強設計が可能。限界耐力計算の手法を学ぶ。
1945年4月、陥落したベルリン総統府の地下壕で押収された数百万点もの文書から、ひとりのアメリカ軍将校が厳重に封印された原稿を母国へ持ち帰った。その13年後、この極秘文書は、世界征服への青写真を記したアドルフ・ヒトラーの口述原稿であることが確認された。そして、ヒトラー自らが極秘扱いを命じたものであったことも…。ヒトラーがここまで露骨に、世界支配へ向けた自らの青写真を記した文書はほかにない。その狂気の野望を達成する手段として戦争が正当化される理由を叫び、構想実現のためには注意深く構築された同盟政策が必要であると説く。また、ロシアにドイツ国民の生活圏を獲得し、フランスを天敵とみなし、イギリスを友好国、イタリアを同盟国とするという持論を全面的に展開する。さらに驚くべきは、ホロコーストの恐怖を生み出す人種政策への狂熱的な衝動が早くも姿を見せていることだ。『わが闘争』の続編と位置づけられる本書は、世界に破壊的な影響をあたえたヒトラーの原点を示すものであり、やがて巨大化し、第二次世界大戦を引き起こすヒトラーの歪んだ信念が描かれている。
人の欠点やアラは見ようとしなくても自然に目についてくる。自分のことは棚に上げて、他人に厳しい-これが凡人の常。だから、相手を「ほめよう」と意職しないと、ほめにくい。では、どうしたらほめ上手になれるか?“Stand By You”-すなわち、「わたしはあなたのそばにいます」「いつも応援しています」という気持ちが「ほめる」基本。いつも相手を見てあいさつを投げかける、話しかけられたら気持ちよく応える。こういう精神の働きがあれば、相手の長所やいい仕事ぶりが自然に目について、「ほめる」ことが自然にできてくる。「何をほめるか」「どうほめるか」-相手により、ケースにより、さまざまなバリエーションで「ほめ言葉」と「ほめワザ」を網羅。
カラオケで気持ちよく歌いたい人、よく通る声で会議やプレゼンでの発言に説得力をつけたい人必読!俳優、アナウンサー、歌手などのプロもやっているトレーニングが、今日から自宅で一人でもできる。発声のメカニズムを知り、楽器としての身体を意識するようになれば、あなたの声は必ず変わる。自分に自信をつけるための、声と身体の鍛錬書。
日本の戦後復興の原動力となった20代〜30代の技術者たちはどのように敗戦を迎え、廃墟から立ち直ったのか。