「うず巻き状の白い地震雲が見えた」「海底で泥が入道雲のようにわき立っていた」「季節はずれのヘビを何度も見かけた」阪神淡路大震災で寄せられた1500以上におよぶ貴重な前兆証言を徹底分析。地震と、その直前に見られる謎の現象の関係が明らかになってきた。どんな現象が起こるのか、どう地震予知に活かすかを、わかりやすく解説する。
ポーランド移民二世のスタンレーが、家出少年からやがては酒に酔った者を狙って金を奪う「ジャック・ローラー」となり、その間に幾度もさまざまな施設に収容されるが、少年を更正させるショウの試みにより「まっとうな」アメリカ市民へと再社会化を果たす「生きられた経験」のナラティブ。ハワード S.ベッカーのイントロダクションが加えられた1966年の再版書の全訳。
住宅ローンの制度ができてから、初めて大都市圏を襲った地震。建替?補修?自己破産?ダブルローン?被災地の人々にはどんな選択があったのか。地震で露わになった、この国の驚くべき実態。
今まで誰も明かさなかった幸せの法則!最高の幸せをつかむ大原則を初公開。
和泉国日根野荘を舞台に繰り広げられた農山村の日常を、克明に描く。支配権をめぐる争奪・苛酷な年貢の徴収・餓死・窃盗・逐電・逃散・祭・神楽などの実態を、前関白九条政基の日記から探る。
新宿歌舞伎町で酔いつぶれた「おっぺ」こと小川兵介は、見馴れぬ場所で目を覚ました。傍らには初対面の通称ピンクルと、もうひとり恰幅のいい中年男。何故かしら男の脇腹には深々とナイフが刺さり、とうの昔に冥途へいらしたご様子だ。山荘の屋根裏に閉じ込められている状況下、前夜の記憶を手繰りラジオのニュースを聴くに及んで、抜き差しならない罠に落ちたのだと悟るおっぺんとピンクル。突如爆発した山荘を命からがら脱出した二人は、度重なる危難を智恵と勇気と運の強さで凌ぎながら、事件の真相に迫ろうとするが…。青春小説の清々しさを具えた、息もつかせぬサスペンスの逸品。
若い時に悩みはつきものだと言われる。しかし重要なことは、自分がぶつかっている問題の意味を正しく受け止めることだ。悩むには悩み方があるのだ。本書は性格、人間関係、社会、仕事、恋愛等14の人生の基本問題をテーマに、若い時の悩みと正しく向き合うための方法論を学び、自信をもって輝いて生きるヒントを示唆した、若者のための生き方ガイドである。
日本は地震国である。いつか、大規模な地震がある。そのときに役立ってこその対策である。役立つ話でなければ、阪神淡路大震災の犠牲が活かされない。そのためには、経験者が冷静に経験を語る必要があると思う。私がすべて正しいと主張はできないにしても、私の感覚と違いすぎる。経験者の発言があまりにも少ない現状では、多くの発言の中に、貴重な経験が埋没するという危機感がある。そのような思いから本書を記した。記憶のどこかにでも残り、いつか役に立てば幸いである。
人類は何をするかわからない。人間社会に被害があったら困るものだから地震についても調べているらしいが、地震のメカニズムを解明するだけではなくて、あわよくば、地震の制御や大地震の人工的な分散までも考えかねまい。こういった自然の制御は、生きている地球にとっては息の根を止められかねない重大な事態なのだ。かくて地球は、ニセのシッポをつぎづきに繰り出すばかりではなくて、地震の妖怪や火山の妖怪はもちろん、すべての妖怪をそそのかして、地球物理学者に正体を暴かれまいと、悪あがきをすることになった。本書は「妖怪」と「騙し」だらけの観がある。それは「さまざまな妖怪」と科学者の終わらない戦いを描いたからなのである。
なんか真っ暗、心臓出そう、意味なく悲しい、悪いことばっか考える。そんな人はみ〜んな脳みそ系。パニック障害ど真ん中、著者の脳みそ系エッセイ。
日本橋から東海道、そして伊勢路へー『閨中膝磨毛』の旅。弥次・北ならぬ九次郎兵衛・舌八の繰り広げる色道修行の珍道中。宿場では飯盛旅篭に泊まり、遊廓の女郎と遊び、茶屋の女をからかい、旅の娘にちょっかいを出しては、おおしくじり。艶本・道中記を渉猟し、現地を訪ねて資料を探索し、故老への聞き書きをして、江戸時代の旅を再現した貴重な街道の風俗史。
上司が指示を与え、部下が報告をする。営業マンが得意先を納得させる。ビジネスは自分の意志をいかに相手に伝え、理解を得るかの連続だ。そこで重要なのは話し方。話し方が上手いか下手かで仕事の流れがギクシャクしたり、成功するはずの商談が決裂したりもする。本書は若手・中堅・ベテランを問わず、ぜひ身につけておきたい話し方のコツを説いた、ビジネスマン必携の書である。
ふたりで書き込み、ふたり自身を確かめ合う。愛も、SEXも、ささいなことも、包み隠さずさらけだしてみよう。間違いなく、ふたりの絆はいまよりずっと強くなるー。
“人生”という視点で“1歳児”をみつめ、ゆっくり、じっくり、ていねいに組み立てられた“1歳児の保育実践”。
大陸移動説からプレート・テクトニクスへ。地質学か地球科学か?「地球科学革命」を中心に、地球をめぐるサイエンスの近現代史を、アイデアの変遷をたどりながらいきいきと描く。
二年三カ月ばかり食らい込んで出所したおれは、保護司の娘に一目惚れ。真人間になります、と厳粛に誓約して幸運にも高嶺の花を手折ることが叶ったのだ。しかし、白波稼業へ返り咲く夢断ち難く悶々と過ごす毎日。そんなおれの肚を読んだわが慧眼の恋女房殿は、なんとなんと「夫婦じゃないの。死ぬも生きるも一緒よ。二人で新しい怪盗を作りましょうよ」と宣うた。さても夫婦善哉。