2011年3月11日以降、震災をめぐる家族の物語は様々な形で語られてきた。一方で、あまり聞こえてこない独身者の声。地震は彼らにどんな影響を与えたのか?既婚者に代わり必死で働いた人、故郷の東北に戻った人、ボランティアに身を捧げた人、結婚を決めた人…。被災地を訪れ、独身者たちとの対話を重ねて見えてきた、「個」として生きる人々の多様な姿と、新たなつながりの可能性。
避難所・避難場所、救急病院、医療救護所、給水所、警察・消防署、区役所・出張所etc.住まい・職場周辺のサバイバルスポット多数収録。
日本は、災害が多い国である。毎年のように、地震、津波、洪水、噴火、土砂崩れ、雪害等が起こっている。古来、日本人はそのような災害と付き合いながら生活を営み、その「復興」と「予防」の知恵を豊富に有していた。そして、それは各地の風習や伝承、記念碑として受け継がれてきたのである。本書では、日本各地の災害の記憶をたずね、掘り起こし、日本人と天災の関係を探っていく。自然に対する感性が鈍ってしまった現在において、必読の一冊!
地震のときに「まさか!」ではなく「いつ起こってもだいじょうぶ」になる知恵がつめこまれた、みんなの命を守るための本。
日本地震工学会、日本建築学会、土木学会、地盤工学会、日本機械学会、日本地震学会、日本都市計画学会、日本原子力学会の8学会の協力による合同調査報告書。共通編1は地震災害を考える上で起点となる内容で、地震学・地震工学分野の成果を中心に、後世に残すべきだと考えられる知見をコンパクトに選定した。
本書は、21世紀前半に発生が確実視されている東海・東南海・南海地震による被害を最大限予防し、それでも避けられない被害からの創造的な復旧・復興の実現を目的とした、全国の若手防災研究者と近畿圏の防災実務者による戦略的なアクションプランである。また、文部科学省「大大特」の「防災研究成果普及事業」の一環として3年間にわたって実施された研究者と実務家の協働の成果でもある。
世界一わかりやすい地震・異常気象のしくみ!
日本の歴史は、地震の歴史だと言っても過言ではない。人の記憶になく、文書に記述がないからといって、地震が存在しなかったと速断するのは大きな間違いと言えるだろう。本書は、「地震考古学」を確立した著者による、日本歴史を地震の連鎖として描く異色の読み物である。巻末に、東日本大震災に関連して、現在の日本列島と共通点が多い九世紀の地震活動を増補し、地震活動活発期にある日本の備えを考える。
自由放任主義(規制緩和)でも政府の介入主義(規制強化)でもない第三の施策を提案し、新しい社会制度を設計。人間行動を踏まえ、“緩やかな介入主義”により課題解決を図る。
政府の地震本部が「三〇年以内の発生確率が七〇〜八〇%」とする南海トラフ巨大地震。その震源域は広大で、沿岸部のみならず内陸も激しく揺れる。活断層の密集地帯を走るリニア中央新幹線は無事でいられるだろうか?リニアは既存の新幹線より脆弱で、大部分は地下トンネルのため避難は困難をきわめる。しかも新たな災害を誘発する可能性が高い。地震学の知見に基づき、その危険性を警告する!
日本列島を震撼させ、未曾有の被害をもたらした3・11東北地方太平洋沖地震。それはなぜ起きたのか?そのメカニズムは?そして、その影響とは?正しい情報を踏まえ、これまで蓄積された地震研究の視点から、今回の地震についてわかったこと、わからないこと、さらには今後起こりうる巨大地震について伝える一冊。
特別なことはしなくていい。「イツモの暮らし」が「備え」になる、新しい防災マニュアル。グーグルやツイッターなど、各企業が防災に役立つ情報を紹介。ベストセラー『地震イツモノート』の実践版!
道路はずたずた、陸の孤島となった村は、自衛隊のヘリコプターで全員の避難が緊急決定。でも、ペットを連れてはダメとの指示が…。すぐに戻って来られると思ったが、いつまでも続く余震に、避難指示は解除されず、飼い主たちが村に入ることは、かなわなかった。新潟県庁の生活衛生課や動物保護管理センターの職員たちは、取り残されたペットたちのために村に向かい、困難な状況の中で、救援活動を始めた。小学校中学年以上向き。