耐震診断や耐震改修の重要性を、もっと市民に理解してもらい、実行してもらうために、専門家でない人にとっても分かりやすく解説したものがあればいい、と常々思っていました。昨年の七月に日経BP社が「SAFETY JAPAN 2005」というホームページをインターネット上に開催する際に、建築物とりわけ一般市民にとって関心のある木造住宅等の耐震診断・耐震改修を中心としてコラムを書くように依頼され、「地震に勝つ住宅負ける住宅」と題して一二回にわたって連載しました。本書はその連載記事に手を加えて必要な書き込みをしたものです。
通勤や通学の途中で「グラッ」ときたら?家具は倒れないか?消火より先にやることとは?集中豪雨の浸水が心配…安心して生活するために、身近なことから“危機管理”をしませんか?本書は、イザというときあわてないための「防災のコツ」を紹介。いつ起こるかわからない自然災害、火の用心から、アウトドアでのケガや水難事故まで、その具体的対策&処置をガイドします。
元建築雑誌編集者が綿密な取材に基づいてわかりやすく紹介する成功事例多数!阪神大震災、新潟中越地震から教訓を学ぶ、いざというときのための指南書。
中部の活断層を個別に細かく紹介。地域で起きた地震の概況、地震発生確率、地震動予測地図などのデータを分析。「海溝型地震とは何か?」「過去の海溝型地震の調査法」「海溝型地震が起きたときの揺れ・被害」など、内陸型地震とともに重要な海溝型地震についての知見と、「『その時』のための最新研究」。「避難の心構え」「心理パニックの対処法」「安否確認の方法」「水と食料」「避難生活はどこで過ごすか」「どんな支援があるのか」など、地震が起きてしまった後にどうしたらいいのか、役立つ情報満載。
百年前の大震災は起こるべくして起こった。地震の頻発する土地柄を直視しない市民たちの辿る運命を、実地取材や被災写真などの貴重な記録をもとに、地質学のグローバルな視点から包括的かつ詳細に描く。
北海道南西沖地震の発生が、静かな楽園の島・奥尻島の地を揺さぶり、人々を襲った。そのときからはじまった島の子供たちと編者との心の交流が、かがやくばかりの言葉の結晶となってここにある。小さな詩人たちの証言・ポエムドキュメント。
丈夫な木造住宅を建てたい住まい手、設計者、工務店の方々に、JSCA(日本建築構造技術者協会)東京代表・山辺豊彦が説く、地震に強い木の家のつくり方とはー。被災例の写真から、住宅被害の原因を読み解く項目を新たに加えた、改訂新版。地震過剰国ニッポンのすべての人へ。
電子機器が進化した現代では、ノイズはとかく嫌われがち。しかしノイズは有用な信号と表裏一体、隠された声をうまくきけないだろうか。地中からのノイズと大地震、雷のノイズと温暖化…ノイズは自然界からのメッセージ。
自分の住む建物の耐震強度が0・5しかないと知ったら不安でいたたまれなくなるだろう。ところが今の基準は最低限のルールを、解明されていない地震科学をもとに、細かく定め過ぎてしまったのだ。実際にどのくらい安全かどうか、安全は誰が守るのかといった本来の基本が失われてきている。そこで建築基準とは何なのか、そして今後、地震が来ても安心して住めるようにするにはどのような基準や法律が必要なのかを改めて考えてみよう。
私たちの足元で確実に進むカウントダウン…。地震研究の最前線から“地下の真実”を伝える1冊。番組では伝えられなかった未公開取材秘話も満載。寺田寅彦の名エッセイ「天災と国防」も完全収録。
災害時の逆境を跳ね返し、吉原で生き抜く人々の知恵とユーモアを活写。
2011年3月11日ー前代未聞の大地震が東日本を襲った。東日本大震災は、M7.3だった阪神・淡路大地震の約355倍のエネルギーだという。日本が想定していたM8クラスを遙かに上回る被害だ。日本は地震が頻繁に起こる国だが、私たちは地震についてどれだけ正しい知識を持っているのだろうか?今だから知っておきたい地震のしくみと対処法を、図版と合わせて分かりやすく解説。