東北の港町に生きる人々の姿を通して描く、再生の物語全9編。3年前の秋、早坂希は勤めていた東京の会社を辞めて仙河海市に戻ってきた。病弱な母親の代わりに、スナック「リオ」を切り盛りしている。過去に陸上選手として活躍していた希は、走ることで日々の鬱憤や悩みを解消していたが、ある日大きな震災が起きて、いつも見る街並みが180度変わってしまう。(「リアスのランナー」「希望のランナー」)。高校生の翔平は、津波により両親と家を奪われ、妹の瑞希とともに仮設住宅で暮らしていた。震災の影響で心が荒む翔平だったが、瑞希の提案で「ラッツォク」を焚くことになり、あの日以降止まっていた“時”と向き合う。(「ラッツォクの灯」)。東北に生まれ東北に暮らす直木賞作家の、「あの日」を描かない連作短編集。
今年の夏はこれで乗り切れ!大規模停電を未然に防ぐ。我が家でできる節電のコツと予期せぬ停電への備えをくわしく図解。
持っていてよかった!と思える、災害時に役立つ100のサバイバル術。
元陸自のヘリパイロット・新居見充は3年前の平成南海トラフ大震災の際に妻と息子を失った。たったひとり残った家族ー東京で医師として働く娘とは絶縁状態。今は御殿場の養護老人ホームで働きながら喪失と悔恨の念に苦しんでいる。ある日、旧友の静岡日報の記者・草加が「富士山の噴火が近い」という情報を得る。「御殿場市は、全市民の避難が必要になる!」古巣の自衛隊、消防や警察などを巻き込んで、新居見が中心となった避難計画が動き出すー。噴火予測年は2014年±5年、想定死者数最大1万3千人、被害総額2兆5千億円ともいわれる、直近かつ最大の危機に真っ向から挑むとともに、父と娘の絆の再生を描き出す、感動のノンストップ防災サバイバル・エンタテインメント!
「3・11、あの日から短歌を詠み続けてきた人たちがいる。自分の心の内を吐き出して、呟き叫んだ、五・七・五・七・七。みんな、短歌(うた)を詠むことで生き抜いてきた。この三年間の日記を三十一文字で綴るように」。NHKドキュメンタリー「3・11万葉集」は、オンエア後、大きな反響を呼んだ。夫を目の前で津波にのまれ、今は仮設住宅で一人暮らす妻がいる。三十年間勤務した福島第一原発を辞め、帰ることができなくなった我が家に正月の門松を飾る男がいるー。岩手・宮城・福島へ、短歌を探す中、言葉の一語一語に込められた詠み人たち一人一人の想いが胸に迫る、100時間を超える取材を書籍化。
災害の種類、情報収集、復興計画、リスクマネジメント。「防災」を理解する。
「自分だけは大丈夫」そう考えている多くの登山者に警鐘を鳴らす、山岳遭難の非情の現実。
北は北海道から南は鹿児島までの活火山を、地球科学の視点から解説。日本の火山を俯瞰できる待望の一冊。
被災して、印鑑がなくても免許証や拇印で大丈夫!生活資金、住宅再建などはまず「公的支援」を利用。被災者の住宅ローンは、延滞扱いにはしない!わかりやすい解説と大きな図版で、災害時のお金まわりのことが一目瞭然。
EM、重曹、酢、木・竹酢液、炭、コンポスト、柿シブほか、震災に被災した際のEM活用法。耐震を考えた家具対策。省エネのアイデア色々。汚染食材の見分け方。エコ掃除と洗濯のテクニック。天然食の知恵を学ぶ。
阪神・淡路大震災から、東日本大震災へ。「子どもの心のケアの現場」をリポートする渾身のノンフィクション。
東日本大震災、生と死を紙一重で分けたものは何だったのか!?巨大津波に呑まれながら生存を勝ち得た人たちの瞠目の体験と想いを綴った迫真の記録。
谷口雅彦が原発のある町を訪ねたロード写真集。