全世界的に「地震の多発期」に入っている。特にこの日本では世界で起きる地震の10%が集中している。その結果、日本ほど地震によって歴史が変わってきた国もない。地が震えるとき、人心も共鳴してこの国の運命を動乱へと導く。そしていよいよ東京、大阪、名古屋といった日本の大都市を巨大地震が狙い始めた。ついに我々も備えるべきトキが来たのだ。
死者はどのように葬られたのか?生活保護家庭の死者発生率は一般の人々の約5倍。貧困者のほか、高齢者、障害者、外国人などの震災弱者たち。格差がいっそう深まっている今日、もし大都市を大地震が襲ったら?震災の被害は平等には訪れない!浮かび上がってきた“格差社会と震災”の全貌。
日本は地震国・火山国だから、私たちの身のまわりには、地震や火山のひみつをしらべる手がかりが、いっぱいあります。地震や火山の正体をよく知って、じょうずなつきあい方を考えてみましょう。
日本の都市は水道・都市ガス技術は世界一流だが、停電が続けば配水池が空になり、ガス管は軒先の地下に埋められていて危険きわまりない。本書はやがて東京を襲う大地震の状況を想定し、阪神・淡路大震災などの被害例に学びつつ対応策を明快に示す。首相官邸の危機管理機能や病院の救急医療体制、電気・ガス・水道などのライフラインをめぐる対策や本造家屋の耐震補強、地震保険の仕組みから企業の防災システムなど、あらゆるポイントを網羅して、緊急時の心得を平易に説いた本書は、東京や首都圏、全国の都市に住む人には不可欠な都市防災の教科書である。
本書は、1998年1月23日公開シンポジウム「地震に強いまちづくり」をもとに単行本としたもので、都市直下型の日本最大の地震災害に直面した、建築学会の第三次提言をまとめている。
地震はほとんどの場合、なんのまえぶれもなくおこり、多くの被害を出します。日本は地震国といわれるほど、地震の多い国です。いったい、地震はどうしておこるのでしょうか。地震は予知できないのでしょうか。地震がおこったら、どうしたらよいのでしょうか。地震についてぜひみなさんに知っていただきたいことをお話ししようと思います。