本書は、西暦416年から2007年までに発生した地震・噴火災害、1847件の記録・解説である。
阪神大震災とは、この国のシステムが崩壊する現場でもあった。日本の地震学の成立からボランティア、人の安全保障まで、災害の真実の形姿をここに記録する。
必ず再びやってくる巨大地震。いざという時のための準備、避難法、予知方法がよくわかる。
1世紀半前に長野県北部を襲ったM7.4地震は再来するのか。地質・地震学と歴史学の協力で、新たな史料を発掘。現代の地震災害対策に活かせるヒントを示す。
クイズとまんがとくわしい解説で、地震から身を守る知識を身につけよう。家族みんなで使える防災カードつき。
地震学者と科学ジャーナリストが「科学と社会」を語る。そして、みんなで討論する。構成が面白い。地震予知する側の判定会会長溝上氏による東海地震の解説、予知はできないという地震学者北大の島村氏による予知の現実性の解説、神奈川県防災局の杉原氏は対策現場の実情を語り、朝日新聞の泊氏は科学ジャーナリズムのあるべき姿を説く。そして討論。地震の専門家でないメンバーによる、地震学者や科学ジャーナリストの言説に対しての討論はわかりやすい。
地震対策を具体的に進めようとする場合、過去にどこで、どんな災害がおきたかを明確に認識することが重要であるが、このたび、故河角広東大名誉教授指導のもとに東大地震研究所小諸火山化学研究施設において、佐山守氏が東京直下に震源をもつ安政江戸地震の被害状況を地域別、種類別に究明されたので、この成果を刊行する運びとなった。