小学校中学年から。
動物などの異常行動には、地震と関係のないものももちろんあるが、世界各地で同じような異常が認められるとすれば、何らかの科学的因果関係があると考えるべきでしょう。本書では、素人にもわかるように大地震の前兆現象をまとめました。
本書は、発展の著しい「地震発生物理学」を、従来の地震学的基礎を土台として、専門課程の学生、大学院生および一般の地震研究者、それに地震学に関心をもつ他分野の研究者を対象に、統一的かつ体系的にわかりやすく解説することを目的として書かれたものである。
著者はながらく地震予知に関わってきた。広く科学としての地震を啓蒙する立場の著作も多い。地震の知識、情報は新聞・TVなどマスコミを通じて一般に知らされる現状だが、小中高の学校教育の先生方に地震についての基本を教えてほしいと願っている。そのための本がこれだ。
416年から2001年12月までの地震と被害状況を収録した地震総覧。配列は発生年順、震源、震度、被害状況を記載。別冊に「安政2年10月2日の江戸地震における大名家の被害一覧表」が付く。
新潟県中越地震、三宅島や大島三原山の噴火を事前に予測し、阪神大震災(兵庫県南部地震)の危険を指摘した「時空ダイアグラム」が今、何を示しているか。新たな活動期に入った日本列島の「次なる危険地域」を、噴火と地震の時間・距離関係から検証していく。
維新をさかのぼること12年、安政2年秋の夜半、直下型大地震が江戸を襲った。大江戸八百八町を壊滅させ、7千人を超える死者を出したこの地震が、幕府倒潰の序曲となった。巨大災害は、政治と社会に蓄積されたひずみを一挙に顕在化させずにはおかない。政権の当事者能力の欠如。地震後の社会の「ラディカルな能天気、支配層への期待感ゼロ状態、とことん徹底的な政治無関心」。国家権力は液状化した地盤の奈落に自重で沈降していく。江戸の地殻に走った亀裂は、いかにして幕府の基盤を掘り崩し、政権瓦解を導いたのか。その歴史のうねりを緻密な考証分析と緊迫の筆致で描く、災害と政治の歴史学。
本書は、昭和57年に刊行された「東海地震に備える企業の地震対策」によって示された事例に阪神・淡路大震災等の教訓を踏まえ、新たに静岡県内の各事業所の防災対策をとりまとめた、東海地震に対する最新の事例集。
本調査の目的は、1999年に起きたトルコ地震の地震動特性、地盤特性、構造物の被害の実態を科学的・統計的な手法により調査し、人類共通の経験として伝えていくために正確な記録として残すとともに、被害の発生要因を分析するための基礎データを整備することである。