地震動特性および地盤や建物の被害だけでなく、地震直後の応急対応状況や地震の地域社会に及ぼす影響なども含めて、なるべく詳しく調査・記述した報告書。
マグニチュード8でもあなたは死なない!サハリン地震、三陸はるか沖地震を見事予知した著者が、あなただけに教える日常生活の中で起こる“地震前兆現象”のすべて。
地震の総合百科事典15年ぶりの全面大改訂。「阪神・淡路大震災」から学ぶ地震の調査研究から防災対策まで。
巨大地震はなぜ起こるのか。日本列島に刻まれた地震の歴史から“なまず”の正体をさぐる。
警察庁小早川警視正の義妹夏木梨香は、旅行添乗員として訪ねた台湾中部で大地震に襲われた。ツアー客の男性二名が行方不明となったが、梨香は残りの客と共に無事帰国した。一方、大手銀行の資産隠し疑惑を追っていた小早川のもとへ、事件から手を退けと脅迫電話があり、その直後、妻の香奈が何者かに誘拐された!必死に行方を追う小早川と梨香の前に、やがて横浜=大阪=台湾を結ぶ巨大な陰謀が…。著作四〇〇冊を突破した著者が超国際スケールで贈る“殺人旅情シリーズ”最新作。長編本格推理。
一九九五年の阪神・淡路大震災は、設計基準の想定を大きく上回る地震であった。そんななかで、実際には、どんな建物がどう壊れたのか。そして、同じ規模の地震でも大きな被害を受けないようにするには、どこをどう補強すればいいのか。ピロティ補強から地盤改良まで、実際に被災マンションの復旧・耐震補強に力を尽くした著者たちが、その具体的なやり方をイラスト入りで解説する。
物理学者、随筆家、俳人として知られる寅彦は、災害や防災についても多くの研究と著作を残している。進まない地震予知、手遅れとなりがちな災害への対応を見なおすため、古くて新しい寅彦の視点がいま甦る。
人類は何をするかわからない。人間社会に被害があったら困るものだから地震についても調べているらしいが、地震のメカニズムを解明するだけではなくて、あわよくば、地震の制御や大地震の人工的な分散までも考えかねまい。こういった自然の制御は、生きている地球にとっては息の根を止められかねない重大な事態なのだ。かくて地球は、ニセのシッポをつぎづきに繰り出すばかりではなくて、地震の妖怪や火山の妖怪はもちろん、すべての妖怪をそそのかして、地球物理学者に正体を暴かれまいと、悪あがきをすることになった。本書は「妖怪」と「騙し」だらけの観がある。それは「さまざまな妖怪」と科学者の終わらない戦いを描いたからなのである。
地震現象は複雑である。地震動を受けたときの構造物の挙動についても不明な点が多い。都市の巨大化、複雑化などに伴い都市の地震災害も複雑化、多様化してきた。地震災害は人的、物的損害をもたらすのみならず広範囲な社会システムの混乱、停滞をもまねくようになってきた。地震災害を軽減するためには総合的視点が必要であると同時に個々の項目についての深い洞察力も要求される。本書では、地震防災に関する総合的な情報を提供すると同時に、個々の項目については必要に応じてどのページからでも読めるような事典形式を取った。
カントは、プロイセン王国のケーニヒスベルク大学哲学部の教授で、真、善、美を説いた『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』を書き著わした偉大な学者といわれている。この三批判書の前、彼は一七五五年のリスボンの地震と懸賞に触発され、最先端の自然科学の知識、情報を使い、地球に関する自然科学小論文『地球の軸回転の変化』『地球の老化』『地震の原因』『地震の報告』『続、地震の考察』『風の理論』を発表した。これらは今なお解明されていない大きな課題である。そしてこれらの日本訳が本書である。