地形学の工学、それも土木・建築工学に深くかかわる分野が「地形工学」である。日本応用地質学会は地形工学およびこれに裏づけられた地形分析が今日の重要技術であるとして、応用地形学研究委員会を平成7年に発足させた。この委員会に現場の技術者と大学の研究者が集い、地形と地質の相関について現場経験の交流と討論を行ってきた。この過程で成果を留めておくのは惜しいとの声が高まり、本書は、その成果の一部を公表したものである。
本書は、ICAより翻訳の了承を得た文書に、「協同組合のアイデンティティに関する声明」および21世紀に向けて発せられた「協同組合の宣言」についてのICA決議の翻訳、1980年のICAモスクワ大会に提出された「『レイドロー報告』(『西暦2000年における協同組合』)から新原則へ」とという視点からの解説、21世紀の協同組合原則に関する書誌および国際協同組合運動略年表を加えたものである。
商船学校が、百数十年にわたり築き上げてきた「海」を場とする特色ある教育、そこに、混迷する現代教育への一筋の光明を見出すことが出来る。海洋の魅力溢れる商船学校を目指して、30年間教育指導に取り組んできた一人の教員の述懐である。
主人公アレックス・ロゴは、ある機械メーカーの工場長。長引く採算悪化を理由に、突然、本社から工場閉鎖を告げられる。残された時間は、わずかに3か月。それまでに収益体制を改善しなければ、工場は閉鎖され、多くの人が職を失ってしまうことになる。半ば諦めかけていた彼だったが、学生時代の恩師ジョナに偶然再会したことをきっかけに、工場再建へ向けて意欲を燃やし始める。ジョナは、これまでの生産現場での常識を覆す考え方で、彼の工場が抱える諸問題を次々に科学的に解明していく。そのヒントをもとに工場の仲間たちとたゆまぬ努力を続け、超多忙な日々を過ごす彼だった。だが、あまりにも家庭を犠牲にしてきたため、妻であるジュリーは彼の前から姿を消してしまう。仕事ばかりか、別居、離婚という家庭崩壊の危機にもさらされたアレックスは…。
本書では、レポート・報告書を作成するための基本作法、すぐに役に立つテクニックを凝縮してまとめてあります。次に、88にのぼる文例を掲載し、どの文例にも、いわば水先案内人として、「書き方の急所」と「必須項目」がついています。
農民出身ながら、怒涛の時代に、幕政を担う老中の代行役として、備中松山藩(岡山県高梁市)を赤字から黒字経営に転換させ、藩政改革を見事に果たした山田方谷。改革成功の秘訣は何か?民の幸福を願い「人としての誠を貫く」生き方の中に見えてくるものは…。行財政改革に混迷する今の世におくる啓発の一書。
本書では、日本の環境会計の生成過程、環境省の2002年版ガイドライン、環境保全コストと効果の対比の実現可能性、ソーシャル・インベストメントやエコファンドと環境会計との関係・役割などの論点を順に検討することで、環境経営度評価のインフラとなる「企業評価のための環境会計」の輪郭を描いていく。
あなたの説明は、なぜ分かりにくいのか?そもそも「分かる」とはどういうことなのか?そこから考えて生み出された、説明上手になるための15の法則。
本書は経営学部の基礎演習のテキストとして、刊行されたものである。基礎演習の共通テキストとして、なにを学習するにしても必要不可欠な方法論や技法を身につけてもらうことをねらって編集したものである。
「図書館がなかったら今の自分はなかった」。起業や芸術の支援、医療情報などが充実したニューヨーク公共図書館。地域密着の運営、独自のイベントや、ITを活用した情報提供は、どのようにして可能なのか。個人の力を伸ばし、コミュニティを活性化させる活動とその意義を伝え、「市民が主役の情報社会」の方向を探る、示唆に富む報告。
身近な食材をめぐるドラマをいきいき描き日本ー沖縄ーアジア太平洋を結ぶ歴史と構造に迫る。
本書は、学生たちが社会へ出て新入社員として働く場合、身に付いていないと困るビジネスマナーの「最低限」の事柄についての実習教材である。
本書は大阪府教育委員会が、昭和六一年度事業として、文化庁の国庫補助金をうけ実施した、歴史の道「熊野・紀州街道」調査の報告書である。
今から二〇年前の一九八五年八月一二日、日航ジャンボ機が群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」に激突、炎上し、五二〇名が亡くなる航空史上空前の事故が起こりました。文集『茜雲』は毎年発刊され、今年は、二〇冊目となりました。今回発刊の二〇年目の文集『茜雲』には、高齢化する遺族たちが事故の記憶を次世代に伝えたい、事故を風化させないという遺族の強い思いを詰めました。そして、亡き愛する人への変わることのない想いと遺族一人ひとり違う二〇年間の心の軌跡が記されています。