本書は医動物学ならびに生物学的観点から寄生と共生の様々な様態を考察する。
去る6月6日に成立し13日に公布された金融商品取引法改正は、金融・資本市場の競争力強化のため、プロ向け市場の創設、上場投資信託等の多様化、証券会社・銀行間のファイアー・ウォール規制の見直し、利益相反管理体制の構築、課徴金制度の見直し等を柱としている。立案担当者が各改正条文について解説する。
資本主義は、政治・労働・教育・社会保障・文化…といった「社会的なもの」と「資本的なもの」との複合的総体である。つまり、各地域で極めて多様である。このような“複合体”としての資本主義を、国別・類型別に比較することで、新しい社会=歴史認識を汲みとり、現代社会の動きを俯瞰することができる。
グローバル化の進展の今日、すでに1970年代初頭、従来の「白豪主義」を一擲し、国是として「多文化主義」を推進してきたオーストラリアの歩みは、今や全世界にとって貴重な経験である。同国の言語教育政策の詳細な分析・考察を通じて、多文化主義が内包する「多様性」と「統一性」との矛盾・葛藤、さらにその持続的努力が拓きつつある「共存」の可能性を具体的に描き出した労作。
何が問題で、世界中でどんな紛争が起こっているのか?先進国の思惑と資源国の要求の調整は可能なのか?争点の全体像を明らかにし、解決への展望を指し示す。
大学院数学専攻を目差す人のための位相空間論、代数トポロジー、微分トポロジーの参考書。
地球温暖化、生物多様性の破壊、化石燃料の枯渇…三つの危険を乗り越える、石油ゼロ型のまちづくりを目指すキーワード、帯状に連携した、みみず(節足動物)型都市、「環節都市」とは?鳥取環境大学での社会実験から通して見えた、持続可能な未来「環節都市」を築くシナリオ。
河川に沿って分布を拡大し、その旺盛な成長で在来種を被圧するニセアカシア。日本に導入された後、荒廃地緑化用に利用された歴史を持ち、現在でも養蜂の蜜源植物として重要な位置を占めるこの有用な外来生物を、これからどう扱うべきなのか?生態学的知見に基づき、現実的な管理・利用の途を探る。
激変する国際経済における諸問題解決へ向けての最新分析。旧来の手法では分析不可能な国際経済の現象・問題を最新の経済学的知識と数理分析手法によって解き明かす。
教育の質的向上は、OECD加盟各国の重要な政策的目標である。世界中で、あらゆる人々に生涯学習を利用可能にする機会を付与するための大規模な教育改革が進行中である。本書は、各国の豊富な実践の検討を通じて、それらから教訓を得られる機会を提供するものである。本書では、政策課題と、各国の動向の最新のレビューとその評価を収録している。
本書のテーマは、ドイツ生産体制の本質を明らかにすることである。
豊饒なる臨床の「知」がここに集結。日本のうつ病臨床の到達点を報告するとともに、第5回日本うつ病学会総会の神田橋條治氏講演を完全収録。
一語一語のことばと、それらが形成する見えないネットワーク。語彙は言語の「細胞」であり、時代・文化を素早く、鋭く映し出す。本書は意味、語構成、量的構造、文化などのカテゴリーと、語彙構造分析やパーツ化などの新たな手法・視点から、21世紀の日本語史を編むために必要な「語彙の歴史」を描く。