100年後、この国はどんな言葉を話しているのだろうか。人工知能の出現と浸透が「人間とはなにか」を問うように、多言語社会の到来は「言語とはなにか」を問う。それらの問いはそれぞれに、“人間性”を際立たせ、“言語性”を突き詰めさせるのかもしれない。「言語接触」はその問いを解く重要な鍵であることはまずまちがいない。
大国衰退の根本的な原因は何か?ローマ帝国、明朝中国、スペイン、オスマントルコ、大英帝国、EU、日本、米国それぞれの成功と失敗、発展の限界を行動経済学、制度経済学、政治学をベースに読み解く。経済的不均衡が文明を崩壊させ、制度の停滞が衰退をもたらすことを明らかにする。
「生きてきた苦悩」だけではなく、「生きる強さ」を見つけていく。精神科医として、ADHDをもつ子どもたちとその家族の「生活」にまなざしを注いできた著者が語る、臨床的視点と支援のかたち。
本報告書は、各国が自国の人々のスキルに投資することでグローバルバリューチェーンを社会的にも経済的にも最大限に活用できることを明らかにしている。そのためには「政府全体」のアプローチを採用することが不可欠である。各国は、教育、雇用保護法制、移民政策といった、スキルに関連する一連の政策を、貿易、イノベーション政策と結びつけて開発する必要がある。本報告書は、OECD国際成人力調査(PIAAC)による「成人スキル調査」、そしてOECD付加価値貿易データベースに基づく新たな分析を収録し、また各国が先端技術産業に特化するために何を必要としているかを考察している。
テーマ別の要点整理と過去に出題・頻出の演習問題が効率的な学習を実現!豊富なイラスト・図表で重要事項をしっかり解説。近年の出題傾向と学習のポイントを分析。公式テキスト改訂5版に完全対応!
特殊な環境の生態系、地球の動きのカギを握る海洋プレート。地球温暖化・海洋酸性化のしくみ…。深海を知ることで、生命の神秘、地球のダイナミズムが見えてくる。巨大地震後の深海調査からもさまざまなメカニズムの解明が進んでいる。
環境条件が激しく変化するときには、「強いもの」ではなく、「変化に適応できたもの」が生き残ることから、変化への適応が最大の課題になる。そこでは、日本の競争優位性のひとつである「仕事は大変だがおもしろい」という遺伝子を引き継ぎ、「仕事を通して成長する仕掛け」の維持が絶対に必要であり、「勝っても負けても一試合ごとに強くなるチーム」が不可欠である。
妄想・幻聴・陰性症状に焦点化する「症状中心アプローチ」と、研究と実践の往還を重視する「エビデンス・ベイスト・プラクティス」を両輪とする「統合失調症のための認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy for psychosis:CBTp)」。CBTp実践経験の共有、スーパーヴィジョン、臨床研究協力を目的とした「CBTpネットワーク」の到達点を、「早期介入」「触法事例」「地域支援」という3つのフィールドにおいて紹介する。ニーズや症状によって多様化する介入目標をいかに設定し、基礎と応用の多彩な技法をどのように活用していくのかー臨場感あふれるケーススタディを通じて、余すところなくCBTpのエッセンスを解説する臨床実践ガイド。
多種多様な流通モード、そのダイナミックな変化の背景にある生産、消費、技術、法規制、インフラの姿を日本経済の大きな「物語」として描き出す。
「生命」の意味を限りなく広く捉えていく「生命の教養学」。「生命は組織である」「組織は生命である」というテーマをもとに、さまざまな組織体を一つの生命体ととらえ、論じる。今回の「組織としての生命」の各論は、生命体をつくるための細胞という生物学的なアプローチから出発し、企業組織、スポーツ、遺伝子制御ネットワーク、昆虫の社会、人類の進化、ドイツ文学、軍隊、宗教と国家、哲学などのジャンルを生命体として取り上げ、生命という概念を理解できるように試みる。
生命、生物、進化、遺伝、病気、昆虫ー構造主義生物学の視点で研究の最前線を見渡してきた著者が、暮らしの身近な話題から人類全体の壮大なテーマまでを闊達に語る。何が「わかっている」のか、何が「わかっていない」のか。両方とも「わからない」人でも楽しめる!読めばちょっと「ものしり」になれるオモシロ講義。
イネの化石分析から、「ブランド米」の出現まで。イネの品種の栄枯盛衰はどのように繰り返されてきたのか。そのことは私たちの文化・社会にいかなる影響を及ぼしたのかー考古学、自然科学、料理人それぞれの視点から、イネと米の来し方、行く末を展望する。