ダーウィンの環境淘汰説では説明しきれない、不合理とも見える性の仕組み。この謎に真っ向から挑み、原始の地球に起こった細胞レベルのミクロな争いを再現し、性の生物学に新しい頁をひらいた、マーグリスの名著。
生物の多様性を保全するための理論と実際をわかりやすく解説。
応募者の評価と選抜は、誰かがどこかで判定しなければなりません。機械が判定しようと、人が判定しようと、その基準値は、人が設定するわけです。その原点になるソフトを開発するように採用面接官マニュアルをまとめました。どこかで誰かが機械化したり、システム化されても耐えられそうなマニュアル。
サンタフェ研究所による複雑系研究の成果を、その中心にいる著者みずからが披露。世界を複雑系としてとらえることで、知の行きづまりの打開をはかり、複雑な現実の世界を理解しようと試みた、知的刺激に富む書。
夢やロマンをさそう熱帯雨林。その熱帯雨林の研究がここ数十年で急激に進展した。驚異的な種多様性と、その中で暮らす生き物たちの生態が明らかになりつつある。本書では最新の研究成果をもとに、イチジクとイチジクコバチ、オオバギとアリなど、植物と昆虫が繰り広げる巧妙で合理的な共生関係を中心に、熱帯雨林の興味つきない生態を紹介する。
本書は複雑系科学として生命の発達、進化、組織化、関係性、動的安定性の論理をつくることをめざし、その果てに意味の出現を見ようとするものである。
本書は、すでに90歳を越えた著者がまったく新しく書き下ろした、生物学の歴史と現状とそして未来を語ったものである。生物学の特質はなにか、物理科学とはどのように異なるか、それは自律的な学問であるか、われわれ自身やわれわれの倫理についてなにを教えてくれるか、など、著者が長年にわたって蓄え培ってきた知識と哲学が驚くほどの若々しさで語られている。さらに、生物学で問われる「なにが」、「いかに」、「なぜ」という三つの問いを具体的に明示するために、多様性生物学、発生生物学そして進化生物学について、これまで用いられてきた概念や方法論に照らしてその特性が述べられる。
本書には、名実ともにウォートンスクールの精神が反映されている。知識の増進、学際的な対話の尊重、世界中の経営の現場に対する貢献といったことがウォートンスクールの使命である。世界中で最大、最高の経営学者のグループの一つとして、今日のビジネスリーダーたちが直面している理論的あるいは実践的なさまざまな課題を解決するために、編著者のもてる能力を惜しみなくつぎ込んだ結実が本書である。
いま、生態系があぶない!森林から雑木が消えた。コシヒカリ、ササニシキ、あきたこまちはみな同じ家系。こうした種の単一化がスギ花粉症や冷害を引き起こしている。人間にとってなぜ生物は多様でなくてはならないのか。遺跡出土品から植物のDNAを採取し、ルーツを探る植物遺伝学の第一人者が、縄文遺跡やアジアでの実験を例に、平易に説く。
本書では、Visual C++を使って、C++の特徴であるクラスの仕組みと、オブジェクト指向プログラミングを学習します。
フランチャイズ・システムの導入が、社員の意識を変え、経営者のリーダーシップを高め、そして、会社全体の体質を変革する!数多くの可能性を秘め、急成長を続けるフランチャイズ・ビジネス。その起ち上げの極意を、ストーリー形式でわかりやすく説き明かす。
最適性を追求した従来のシステムから、多様性と相互作用が生み出す新たなシステムへ。人間、生物、機械の「知」を、創発システムの観点から問い直す。
私たちはどこからきてどこへいくのか。生命誌の世界は、生命科学で得られる知識だけでなく、生きものすべての歴史と関係を知り、生命の歴史物語を読みとる作業である。科学から誌への移行は、自然、人間、人工など、あらゆるものの関係づくりにつながり、あたらしい世界観の組み立てへのはじまりでもある。今、科学を文化として捉え、社会の中で生かす生命誌の世界を、だれもが身近に知ってほしい。
生態学琵琶湖賞に集まってきた世界の研究者たちの成果をわかりやすく紹介。タンガニーカ湖の魚から南極のオキアミ、プランクトン、マングローブ、ミジンコの生態など、水と生命の饗宴をいきいきと描く。
本書は2つの顔をもつ。まず、これから環境問題にかかわる人、環境問題にかかわる生態学を学んだことのない人のための読み物として書いている。マイワシの激減、植物レッドリスト、マグロの乱獲、エゾシカの大発生、巻貝のインポセックス、所沢のダイオキシン問題、愛知万博の環境影響評価など、ごく最近新聞紙上をにぎわせた問題を数多く取り上げている。第2に、大学の学部生向け、大学院生向けの教科書として使うことができる。専門的な内容は章末の脚注に収め、かつそこを読まなくても全体像が直感的につかめるように書いているので、学生の学年と学部に応じて一般論から専門知識まで説明することができる。