イネ一色の世界?とんでもない!実は6000種以上が生きる人がつくった豊かな環境。生き物たちはその生活史の中で田んぼをどのように利用しているのか、稲作がはじまる以前には、どこでどうやって生活してきたのか?田んぼというたぶんに人工的な環境にさまざまな生き物が暮らしているのはなぜだろう?カエルや魚類、昆虫のような目につく動物はもちろんのこと、イタチムシなどあまり知られていない動物やイネ以外の植物、藻類にも焦点を当て、多様な水田生物群集の諸相と複雑な生物間相互作用を解き明かす。そして、生物多様性保全と有害生物管理の両立を図る総合的生物多様性管理を、少しずつ明らかにされてきた水田生態系の構造と機能に基づいて考えていく。
「進化」の最重要トピックス。アリストテレスの「自然の階段」からはじまり、ダーウィンの『種の起原』が革命を起こした、進化にまつわる仮説の数々。分子系統学の登場で新たな時代を迎えた“進化学の現在”までを、探求の道をともに歩んだ研究者たちとのエピソードを交え、生物学的に空間、大陸移動などの地球科学的な時間軸の絡みあいのなかにつむぐ、38億年の壮大な「進化」のストーリー!
ミクロの世界に広がる摩訶不思議な造形美。地球上で最も繁栄している植物プランクトン「ケイソウ」その知られざる“微”と“美”に迫るかつてないビジュアルブック。
環境行政の全体像をつかむ。公害対策にとどまらず、領域を広げつつある環境行政。本書では、その歴史、原則、手法や実効性確保などの総論的な説明をした上で、主要な環境法規を解説する。環境行政において重要な役割を担う自治体職員が行政実務の基礎力を身につけるのに最適な一冊。
イノベーション、マネジメント、政治経済、自己啓発、リベラルアーツ、実務ー名著から何を学ぶべきなのか?ビジネス書グランプリで選ばれた名著15選を紹介!
それだからこの国は面白い。日本の常識は一切通用しない。元駐在員が書き留めた、リアルな現地事情。
「生きていれば、きっといつかいいことがあるはずだ」人々が楽観的かつ貪欲で、明日へのエネルギーに満ちた「昭和」という時代は、世界の歴史の中でも特に興味深い時代だったとヤマザキマリは語る。先を見通せない不安と戦う今、明るく前向きに生きるヒントが詰まった「昭和」の光景を、様々な角度から思い出しながら丁寧に綴られた考察記録。
環境倫理学の本邦初の入門書として好評を博した『環境倫理学のすすめ』の続編。温暖化、持続可能性、石油資源、貧困、生態系など、環境分野で重要なトピックスを網羅的に取り上げながら、環境倫理学を具体的にわかりやすく解説。環境問題を総合的な視点で考察する上で必要不可欠な環境倫理学の考え方を興味深く理解することができる。“増補新版”では、各章末に新たに「補遺」を加え、二一世紀の今、現代人が深く考えるための示唆に富むヒントも提示。
数学的知識はどのように成り立っているのか。数学的真理と自然科学的真理を分かつものは何か。数学に革命はあるのか。『不思議の国のアリス』の数学観から始まり、古代ギリシャから現代への懐疑主義思想との格闘をたどって、これらの根源的問いに答えんとする。
水彩画のような翅、珍奇な角ー。ビワハゴロモの知られざる美と造形に迫る、世界初の図鑑。
「アーベル圏の導来圏」はアーベル圏の対象の複体からなる三角圏であり、1960年代にグロタンディックとヴェルディエにより導入された概念である。以来、導来圏は活発に研究されており、現在では代数幾何はもとより数論幾何学・代数解析・表現論・数理物理などで有用な道具、言語として活躍し、大きな発展に寄与している。本書は代数多様体上の連接層の導来圏に関し、特に重要な発展と思われるトピックを選び、最新の諸研究結果までを概説した。できる限りself-containedに、また本質を見失わない程度に簡単な設定にした上で、各トピックについて核となるアイディアが現れるよう展開されている。
生物多様性を、「生物資源」と、人類の「生存基盤」という二つの価値と、さらにその両方を統合したアプローチである「地球公共財」と位置づけて考察。大航海時代以降の植民地・帝国主義時代からグローバル企業などによる現代のバイオテクノロジーの時代までの生物資源をめぐる先進国・途上国という構図、自然保護を目的とした国立公園で生じる軋轢や地域社会との関係。人類と自然との相利共生関係。そして近年世界的な標語となったSDGsを見据え、将来世代に引き継ぐべき「三つの共生」を提起する。
子どもたちに性の多様性をどう教え、教職員の意識をどう変えるのか。そして、教員のカミングアウトは学校に何をもたらしたのか。性差別をしないことを学校でまなぶ方法。セクシュアリティが人権であるという前提に立ち、性が持つ多様性を排除するのではなく、むしろ生き方や社会を豊かにする上で欠くことのできないものととらえる。本書は、このような性の多様性を尊重する立場から、学校教育をつくり直すことに挑戦する。
ホモ・ハビリス、ホモ・ルドルフェンシス、ホモ・エルガステル、ホモ・エレクトゥス、北京原人、デニソワ人、ホモ・アンテセッサー、ネアンデルタール人、ホモ・サピエンス、ソロ人、ホモ・フローレシエンシス、ルソン原人…入り組んだ系統樹の中で、私たちだけが生き残った。わかりやすい地図でたどる、壮大なヒトの歴史。