英語は今、世界でどのように使われているのか。-世界一九三カ国のうち五〇カ国で公用語、二〇カ国で通用語とされている。また、「国際英語」という考え方のもとに国際通用語として使われる一方で、それぞれの国や地域の事情を反映し多様化した世界諸英語も多くの人々に使われている。長年広く世界を巡り、ネイティブあるいはノンネイティブの英語事情をつぶさに観察し、新英語(New Englishes)を蒐集してきた著者が、ここで新しい英語とのつき合い方を提案する。異文化間のよりよいコミュニケーションのために、世界に情報発信するために、そして英語が使える日本人であるために…。
環境問題のむずかしさは、まず何が問題なのか、きちんと説明するのがむずかしいことにある。しかし、その重大性は、戦争、経済などとも比較にならない。百年後まで人類がまともに生き延びられるかどうかは、この問題への取り組みにかかっているとさえいえる。だからこそ、環境問題は最大の政治問題なのである。そもそも「人間社会」対「自然環境」という図式が、問題を見えにくくしてきたし、人間がなんとか自然をコントロールしようとして失敗をくりかえしてきたのが、環境問題の歴史だともいえる。本書は、環境省「二一世紀『環の国』づくり会議」の委員を務め、大の虫好きでもある著者による初めての本格的な環境論であり、自然という複雑なシステムとの上手な付き合い方を縦横に論じていく。
残留農薬が問題視され、食の安全性を希求する声の高まりとともに減農薬や有機農業がようやく定着しつつある。本書では、20世紀の害虫防除をふりかえり、減農薬・天敵・抵抗性品種などの手段を使って害虫を管理するだけではなく自然環境の保護・保全までを見据えた21世紀の農業のあり方・手法を解説する。
本書は「生命シリーズ」の第4巻として「生物学」の基礎について講じたものである。生物学は生命あるものたち(生命体・生物)とその営み(生命現象)に関する科学で、この地球上で現に生きているものたちと、かつて生きていたものたちのみを対象として、「生きている」とはどういうことかを理解しようとするものである。
不思議に満ちた植物の世界が一目でわかる!意外に知らない身近な植物の姿。
ヒマラヤや中央アフリカの高山帯・砂漠など極限環境への植物の適応、地球温暖化の影響や生態系と種の保存、日本の自然を形づくる多様な植生とその成因、植物分類学・生物地理学などに関わる論考を収録。
いまだ謎の多い海の生物多様性ーさんご礁や熱水噴出孔の生物群集から漁業、国内外の政策、環境問題までを包括的に解説する。
地球46億年の歴史の中で、多様な生物が生まれ、生物は多様性を維持しながら生存している。他種とかかわり、生き残りをかけ、生物たちは静かな戦いを繰り広げてきた。外部環境を知る能力を高め、種独自の情報処理系=環世界を洗練させたのだ。環世界とはなにか、その理解はなにをもたらすのか。生き物たちの不思議に魅せられ、世界を巡りながら考えた。生き物ってなんだ!?多様な生物を本当に理解するための旅。
場所を読み、場所を紡ぐ。具体的思考を巡る建築原論。
組織設計、人材育成、多様性…プロフェッショナル化の時代に対応する「個を活かす」組織と経営。
DNA多型分析・考古学・言語学の知見を統合して人類の歴史を再現。