森林生態学の立場から森林と人間との多様なかかわりを包括的に語り、経済一辺倒の森林行政を脱して人と自然が共生するための森や里山をいかにして創出するか、森林再生への具体的な方法をさぐる。緑の山河を残すための21世紀への提言。
本書の第1、2章は北海道大学理学部数学科3年次の後期に講義される幾何学3(多様体入門)の内容に大体沿うものである。また第3章から第5章までで、トムの横断性定理、マルグランジュの準備定理とその応用、可微分関数芽の特異点の分類(特に、トムの7つの初等カタストロフィー)といった実特異点論の標準的な話題について解説した。第6章、第7章ではシンプレクティック多様体および接触多様体とそれらに付随したラグランジュ特異点およびルジャンドル特異点について解説した。第8章ではわれわれが最近研究した話題およびこの分野における現在進展中の話題として1階偏微分方程式論への応用の研究の紹介を行った。本書で詳しく触れられなかった話題については、第9章でわれわれおよびその他の人たちによる主要な成果と関連する文献の紹介を行った。
微分位相幾何学への初等的かつ直観的アプローチ。解析学を1年、線形代数学を半期学習した数学の学生向け。
一人で見るのがもったいない風景、どこを切り取っても絵になる街。建築家が案内する静岡発世界35都市。
本書は「イオンチャネル」研究に関しては初心者を対象に、生理学者の眼から見た本格的な「イオンチャネル」とは異なった視点から「イオンチャネル」というものを捉えている。
自らを「培地」とする初めての「動物細胞培養」に成功、ただいま子育て奮闘中の著者が実体験に基づいて語る生活体感生物学。
危機に直面し、われわれの経済システムはどこに行こうとしているのか。進化、制度、組織、歴史をキーワードに、内外の俊英が渾身の論究を競う。20世紀末批判的経済学の到達点。
公共事業の見直しなど、これまでの政策の再評価に対して、社会的に関心が高まっている。政策実施の上での、その効果への問いかけは、もはや研究段階にとどまらず、政策実施のうえでの重要な課題となった。サーベイ編と評価事例編の二部構成で、環境評価研究の展望と具体的な評価手法を紹介。
会計方針の多様性をテーマに、それに関わる経営者の論理と投資者の論理の両方に焦点を当てたことが、本書の第一の特徴である。会計方針の多様性が株式市場においてどの様に評価されているのかを、企業間差異、期間的差異、国際的差異という3つの側面に分けながら総合的に探究している。これが、本書の第二の特徴である。
日本の森を救う35の処方箋。
国際的視点から財務会計と管理会計を理論的、実務的に詳述。主要国の移転価格税制の最新情報を提供。
狂牛病、動物愛護、健康・環境問題を抱えながら、市場統合によって牛肉プロダクションチェーンはどういう方向に動いているのか。国、地域差を超えて全体像に迫る。
熱帯こそ昆虫学の基本的舞台であり、熱帯昆虫の解明なくして昆虫学の教科書は完結しない。本書は、顕著な存在様式を示す熱帯昆虫の諸現象を要約し、体系化したものである。物理的、生物的諸環境要因について、かなりくわしくふれ、項目によっては植物や昆虫以外の動物の知見も記した。
本書は、大学および高専の学生を対象として、システム論の入門を解説した教科書あるいは参考書として執筆した。内容は、われわれの身の回りのシステムや、現象パターンを理解するための数理的な基礎と、そうした対象を見ていくための手法である。システムとは何か、システムを理解するための集合や関数の基礎、パターンとは何か、パターンを生成し認識する機構、セルオートマトンのモデルとその応用、カオスの基本とその事例など、広く浅く関連する話題を取り上げた。