本書は、生命科学の入門書としてタンパク質に焦点を当て、タンパク質を構造と機能を含むすべての側面から解説したもの。
本書は、会計の国際的側面がこの分野の不可欠な部分であるという命題を専ら扱っている。国際的側面を考察することなくして、会計の学習は不完全であると著者は確信している。第4版では、多国籍企業の年次報告書と専門的な国際会計の文献から多くの新しい事例を追加した。
日本の野生生物がおかれている実情を掘り下げるため各地に足を運び、その調査結果を踏えて、野生生物保護の必要性を明らかにする書物。
本書は、序論的な第1章に続いて、第2章から第5章までは器官の進化がテーマになっている。第6章は、渓流沿い植物における種の適応と形態進化について述べており、流線型をした細い葉という適応形態がどのように生じたかを解析した研究令を紹介。第7章では、渓流沿い植物と同じように特殊環境に適応した植物で、しかも極端に変わった形態の「一葉植物」とカワゴケソウ科についての研究にふれる。第8章は、遺伝子のレベルからみた形態進化の研究を紹介する。
21世紀の地球保全のために。温暖化・酸性雨・公害・環境ホルモンなどー山積する諸問題をわかりやすく整理し、環境教育等により持続可能な社会への転換を促す。
保全生態学は、「生物多様性の保全」および「健全な生態系の持続」という社会的な目標への寄与をめざす科学である。さまざまな活動・実践への活用を念頭におき、基本的な考え方を、多くの具体例を紹介し平易に詳述。
今日の経済、社会の潮流は、量と規模から質と多様性へ、迅速からゆとりと着実性へと転化している。これは集権システムから脱却し、分権システムへ、つまり集中型社会から分散型社会への転進を意味している。分散型社会の構築は、各地域がその特色を活かした産業によって内発的に、自立的発展をめざしたものであろう。地場産業は、その核を支える産業の一つである。地域の就労創出と所得確保、伝統的技術や文化遺産の継承、地方財政への寄与、地域文化の形成など、地場産業の振興による経済効果を具体的な資料をもとに提言する。
日常的な経済・社会活動に埋没して、見落としてしまいがちな、人類が直面している生存の根本にかかわる問題を新たな視点で的確に把えた、次の二一世紀、人類はどのような選択をしていくべきか-その出発点。知的戦略へつながる、新たな人口論。
平成11年版中小企業白書の概要を図表を中心として平易にまとめたもの。
レストランの総支配人が初めて語った百の話。
科学と精神文化の乖離ーこれこそ21世紀に向けて超克すべき課題である。世界を代表する学者・知識人による先覚的叡智の結集。
本書は、すでに90歳を越えた著者がまったく新しく書き下ろした、生物学の歴史と現状とそして未来を語ったものである。生物学の特質はなにか、物理科学とはどのように異なるか、それは自律的な学問であるか、われわれ自身やわれわれの倫理についてなにを教えてくれるか、など、著者が長年にわたって蓄え培ってきた知識と哲学が驚くほどの若々しさで語られている。さらに、生物学で問われる「なにが」、「いかに」、「なぜ」という三つの問いを具体的に明示するために、多様性生物学、発生生物学そして進化生物学について、これまで用いられてきた概念や方法論に照らしてその特性が述べられる。
日本の水田の話を中心に、水田の区画や構造、水の利用や動態など水田の基本的な事項を説明。さらにアジア、オーストラリア、南北アメリカ、ヨーロッパに分布する世界の水田のなかから特徴的な水田を選んで紹介。また、新しい課題である、水田と環境ならびに人とのかかわりについて述べ、棚田オーナー制度など新しい動きも紹介。
1988年から1997年までの10年間に日本国内で発行された総合雑誌、経済専門誌など約170誌の中から、環境問題に関して報道・論評している主なもの134誌を選び、関連記事12335点を収録し、体系化した文献目録。記載事項は、記事タイトル、著者名、掲載誌名、巻号・通号、刊行年月日、掲載頁など。事項名索引、著者名索引がある。
本書の第1部では、歴史的に藻類の多様性がどのように研究され、認識されてきたか、そしてそれに伴って分類体系がどのように変遷して今日にいたったかを解説する。さらに藻の分布や日常生活における藻の多様な利用などについても言及した。第2部では「さまざまな形質からみた藻類の多様性と系統・進化」を論じる。取り上げる形質はDNA、葉緑体、光合成色素、鞭毛、生殖、光運動、概日時計、細胞内共生など、その範囲は分子レベル、細胞レベルから個体レベルに及び、最近の研究成果に基づく論議が展開される。第3部は藻類の各群ごとの解説で、藻類を11の門に分け、それぞれの門について、生育、光合成色素、形態、細胞構造、生殖、生活環などの特徴を述べ、さらに分類・系統にも言及した。
陸上生物の種の八割を産するといわれる熱帯雨林。そびえ立つ40mを越す常緑樹の頂部でくりひろげられる生物たちの営みは見る者を圧倒する。動物たちの呼び声ではじまる朝、活発な生物活動が展開する昼、芳しい香りの夜。世界各地のフィールドで観察をつづける著者が、森の実像を生き生きと描き、多様性の秘密に挑む。
中生代の陸上を二億年にわたって支配した恐竜たち。彼らは最も成功をおさめた動物群だったにもかかわらず、ブラキオサウルスなどの巨大な体のしくみ、温血なのか変温なのか、どのように繁殖をしていたのか、そして絶滅の原因は等々、いまだに謎ばかりだ。一人歩きする迷説・妄説を糺し、最新の研究成果から恐竜の真の姿を明らかにする。