軍国日本の帰結だった「第一の敗戦」と、現下の金融バブル崩壊後における「第二の敗戦」のなかには、われわれの思考様式の諸断面に太い連続線があるのではないか。二つの「敗戦」を招いた思考様式の類似性、その在来の思考様式を、グローバリズムというアメリカン・スタンダードの大波がいかに変貌させようとしているのか否か、本書には、その相克のダイナミズムの断章が描かれている。
本書では、Visual C++を使って、C++の特徴であるクラスの仕組みと、オブジェクト指向プログラミングを学習します。
環境問題に関する1998年の雑誌記事・論文を一望する。各種専門誌・総合誌・起用など1194誌と、論文集30冊に掲載された、環境問題に関する記事・論文13484点を収録。地球温暖化、オゾン層破壊、酸性雨、環境ホルモン、ゴミ・リサイクル問題、原子力発電所、諌早湾干拓など、943件のテーマで分類体系化した文献目録。巻頭に「文献から見た環境問題1998」、巻末に事項名索引、著者名索引付き。
現代社会を生き抜くためにも、われわれ人類や地球の生命の明かりを灯し続けるためにも、生物学なくしては語れない時代に来ているのです。現代の生物学は昔と違って、現象を記述するだけではありません。物理学や化学と同じように、理詰めの学問になってきています。本書では、著者らが日々体験している生命に対する感動を、最新の情報を交えながら、筋道をたててわかりやすく解説するとともに、人間を特別な存在としてではなく、宇宙、地球の中の一つの生命体としてとらえることにより、環境や他の生物とのかかわり合いや進化を考えていきます。
21世紀の人類が直面する地球環境問題。科学はどこまでこれを解明できているのか。技術や政策に課せられた課題はなにか。解決にむけて科学の方法をどう変えねばならないか。地球環境研究をリードする国立環境研究所の研究者たちが、分野別に科学の現状を分析し、研究の理念、推進方法など、今後の地球環境学の進むべき方向を展望する。
環境学の入り口に立つ。“環境”を考えるとき、生きる現実から離れず理解し、行動するための手がかり満載の1冊。
地球生命は太陽の光のもとで進化し、光環境に適応し、光をエネルギー源や情報源として使う精緻な仕組みをつくり上げてきた。しかし、地表に到達する太陽光スペクトルはまた、生物の進化とともに大きく変化してきた。生命と光環境がお互いに影響を与えつつ変化する、生命と光の地球史の旅をたどってみよう。
本書は、植物の種多様性の歴史的な展開を、系統の追跡を軸にまとめたものである。
本書は、幾何学のいろいろな話題をわかりやすく論じたものです。内容は、主に著者の勤めている大学の理学部数学科4年生に対して行った「幾何学について」というテーマの講義をもとにして、これをさらにわかりやすく書き直したり加筆したりしたものです。したがって、(数学科以外の)大学1年生も、さらには数学に興味を持つ一般の方々にも楽しんで読めるように書いてあります。
理と知をそなえた教養世界へ!逞しく才気あふれる若き科学者と現代を鋭く見通す養老教授との瑞々しいバトル。脳科学は新しい“宇宙”へ突入する。
地球を壊さないために!政策決定の第一線にいた著者が語る広範な環境問題のすべて。
フランチャイズ・システムの導入が、社員の意識を変え、経営者のリーダーシップを高め、そして、会社全体の体質を変革する!数多くの可能性を秘め、急成長を続けるフランチャイズ・ビジネス。その起ち上げの極意を、ストーリー形式でわかりやすく説き明かす。
電波天文学と宇宙生物学ー宇宙科学で最も興味深い分野で活躍する二人の学者が、メールで語り合う。世界初の電波天文衛星「はるか」と地上各国の電波望遠鏡を結び、地球よりも大きな超巨大電波望遠鏡をつくるVSOP計画。旧ソ連・ミールやスペースシャトルにおける、宇宙生物学実験の迫真のドキュメント。ブラックホールや地球外知性体の探査、ゾウリムシの不思議、衛星と生き物の共通点等、縦横無尽に語る。科学者は何を目指しているのか?科学と人類社会の関わりは?温かい眼差しで、科学の深さ・面白さをとらえていく。
本シリーズでは、日本で植物の種多様性の研究に携わって、世界に伍した成果をあげつつある活動的な研究者が、自分自身の研究成果を軸に、当該領域の研究の現状のとりまとめと将来の展望を整理する総説をもので、それらを集成することをめざした。本巻では植物の種多様性の現在における地球規模の広がりを、植物相の研究を軸にまとめている。
環境汚染、食糧問題、クローン技術、遺伝子組み替え食品。20世紀に残した様々な課題の解決に真正面から取り組んでいるのが農学だ。いま研究はどこまで進み、何が課題なのか?学問の先端にある夢の実現に向け、50名の先端学者が自らの研究をふまえ、具体的に提案する。
地球生命35億年のタイムカプセル「DNA」のヴィジョンさえも乗り超えて、人類の脳はどこまで進化し続けるのか-!?その脳を駆り立て、DNAの暗号を書いた「サムシンググレート」の存在とは-!?生命の究極の目標を見据えた、かつてなきサイエンス・トーク。
本書は、大学に籍を置きそれぞれ世代を異にする研究者、若手学究に、民間企業の中堅を加えた14の論文から成る。テーマは統一せず自由論題、新たな時代の経済秩序を模索するかに見える現代の混迷する経済社会に思いを馳せた論文集である。
最適性を追求した従来のシステムから、多様性と相互作用が生み出す新たなシステムへ。人間、生物、機械の「知」を、創発システムの観点から問い直す。