樹高七〇メートルの頂ですべての木々が一斉に花開くとき、森は数年に一度のお祭り騒ぎにわきかえる。生き残り戦略を競う植物たち、奇妙な生態の昆虫ー多様性の森ではすべてがつながっている。ボルネオ、スマトラの熱帯雨林に、生命の驚異と共生のドラマを観る。
戦争にあえぐ北欧のフィンランド。春への期待に息をひそめている森にも、爆音が響く。虹から舞い降りて迷子になった妖精イルージアは、地上で見るもの聞くものすべてに心奪われ、気づいたときには大切な羽根がなくなっていた。「虹の国に帰りたい…!」涙にくれる可憐な妖精を、不器用だけどありったけのやさしさで慰めたのは森のトロール、ペシだった。無垢なふたりの冒険と、森の生きものたちの生と死のドラマを、透きとおるような美しさで謳いあげたファンタジー文学の傑作。
生命科学の分野で、電子機器、情報、材料工学、合成化学等の技術と研究成果を融合させた「バイオテクノロジー・クラスター」の構築が始まっている。21世紀型「バイオ・ルネッサンスー異分野融合によるバイオ新産業創出」に向け、行政、ベンチャーキャピタル、ビジネス、マスコミをはじめ、広く一般市民を対象に、「バイオテクノロジー」と「ビジネス」との接点をわかりやすく解説。
この時代を勝ち抜くために不可欠な力。あなたの中に秘められた潜在能力を引き出す。ハーバード・ビジネス・スクールの講義の本質をコンパクトに凝縮。豊富な実例とやさしい語り口で、最新のビジネス理論が驚くほどわかる。
本書の目的は、金融ビジネスの歴史的事例を取り上げることによって、金融技術が制度(慣行や法のようなルール)として定着する過程を検討し、今後の金融制度改革に役立つ現実的な情報を提供することである。
英語ができるだけじゃ足りない!社会を語り、文化を論じ、人を見つめる、国際コミュニケーションに欠かせないセンスを養うヒントがぎっしり詰まった著者渾身の書。
地球と私たちのからだは、「地」「水」「火」「風」の四大元素と「生物多様性」によって織り上げられた、生命の聖なるタペストリー。「生物学界のカール・セーガン」=D・スズキ博士が壮大なスケールで描き出す、地球生命圏の不思議なメカニズムと、人間と自然が新たなバランスで共存できる未来の文明像。
ゲーム理論の枠組みの拡充と豊富な比較・歴史情報の結合によって、経済学・組織科学・政治学・法学・社会学・認知科学における制度論的アプローチを統合しようとする画期的業績。シュンペーター賞受賞。
生態系の維持・消滅について理論的に何が予測できるのかを明らかにし、そのうえで現実的かつ有効な環境保全の指針を明晰に説く。複雑系としての生態系の構造を理解するための最良の入門書。
2003年4月5日に日本水産学会大会行事としてシンポジウム「地域特産資源としてのエビ・カニ類の多様性と重要性」を東京水産大学で開催した。このシンポジウムの目的は、地域の漁業を支えている資源としてのエビ・カニ類について、主要種の生態学的特性に関する知見を集約するとともに、資源生物、資源解析、資源経済という研究分野の枠を越えて資源の維持管理や利用上の問題点と今後の展望について討議を行うことであった。本書は当日の講演に質疑応答の趣旨を考慮して執筆し、編集したものである。
日本も真の実力主義時代、そしてグローバル社会が到来した。今、企業もビジネスパーソンも大きな変革を求められている。次代を切り開く新しいビジネスパーソン像とは、そして厳しい時代に生き残るためにはどうあるべきかを提唱する一冊。
学問というのは極端に走らないと面白くない!養老教授と第一線科学者による対談集第二弾。今回は脳科学、とりわけ脳とコンピュータ、人工知能やバーチャルリアリティなどの最先端研究をとりあげる。文系ビジネス人にも興味津々のトークバトル。