建国の父たちは、多様性のなかの統一をめざした。国土は日本の二五倍、人口は二倍。多民族国家のバイタリティーを解剖する。
「エメラルドの首飾り」にたとえられる赤道下の島々が発信する2億人の鼓動。政治に、若者文化に、スポーツに、この国のあふれるばかりの活力を紹介する。
本書では、多種多様な動物を紹介しながら、種の多様性だけでなく、個体の生き方・性格・分布、固体群や群集の変化などを、空間的、時間的に考察し、その多様性の成立条件と守り方を考える。
ファイトテルマータ(植物上に保持される小さな水たまり)とその生物群集を紹介した世界で初めての本。小さな空間、少ない餌、蓄積する有害物質、そうしたすみ場所で、多様な生物が共存できるのはなぜだろうか。竹に切り株、樹洞、葉腋、花、食虫植物のつぼなどの水たまりの生物群集の形成と存続にかかわるすみわけ、競争、捕食、助け合いなどについて、最新の研究成果を紹介している。生物多様性の維持における小さなすみ場所の役割を認識することは、応用的にも重要である。生物群集や自然保護に関心のある人に広く薦められる。
京都の夏を彩る祇園祭は、平安時代のはじめ、疫病退散を祈って始まった。神道、道教、仏教の入り交じる祇園信仰の本質を考察し、現代に生きる神道の多様性を論じる。
単一能力教育から多面的能力教育へー子どものさまざまな能力を制限する現行の教育システムを見直し、子どもの可能性を見いだす。
本書は、中小企業論を学ぶ人のための入門書です。中小企業経営、中小企業政策、中小商業、中小工業を専門とする4人の執筆者による一貫性をもった教科書です。多様で多面的な中小企業がどのような存在であるかを、多くの事例を通して具体的にイメージしてもらうことを念頭に書かれています。
都会では多くの建設工事がなされているが、それに先だって埋蔵文化財の調査が行われる。開発の少ない山村では、埋蔵文化財の調査もほとんど行われない。地下に埋もれている文化にさえこれだけ注目が払われているのに、今まさに消えようとする、生きている山村の文化には、注意が払われていないのである。こうした現状に立つとき、山村の果たした歴史的な役割を明らかにすることは大きな意味を持つ。山地に存在する集落に生きた人々から何が見えてくるのかを探る。
本書では、養殖技術の進捗過程における課題に焦点を絞り、その近況と解決への展望を、筆者が研究材料として取上げたアワビの場合を中心に、養殖生物の育種の素材、育種の技術とその適用に伴う諸特性の変化とその機序、技術適用結果の評価、ならびに養殖の支援技術としての半閉鎖式循環水槽の開発と性能評価などについて、研究・開発の経緯ならびに周辺事情の軌跡を辿ってみる。
本書では炭素材料、特に黒鉛と同じ炭素原子の六角網面を基本構造とした炭素材料およびそれらを評価するための基本的な評価技術のいくつかについて解説する。