人工知能、自動運転、ドローン、ビッグデータとレコメンド機能…技術の進化によって、私たちの生活からは「自分で選択する機会」が失われつつある。人間の自由意志はどこへ向かうのか?予測不可能な未来と、その過渡期を乗りこえるための、新しい自由論。田川欣哉氏(Takram代表)、大屋雄裕氏(慶應義塾大学法学部教授)、上田泰己氏(東京大学大学院医学系研究科教授)-。現代の「自由」をめぐる三人の専門家との対談を収録。『マチネの終わりに』著者が挑む、人間×自由の可能性とは。
3年生までに身につけたい理科の基本を学びます。
好評『本の読み方スロー・リーディングの実践』の続編。P・オースター『幽霊たち』、綿矢りさ『蹴りたい背中』、伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』、美嘉『恋空』…本書では、現代の純文学、ミステリーさらにはケータイ小説も含めた計九作品を題材に、小説をより深く楽しく味わうコツをわかりやすく解説する。それぞれの読解で提示される着眼点は、読者がブログで感想を書いたり、意見を交換するうえで役に立つものばかり。作家をめざしてる人はもちろん、一般の読書ファンにとっても示唆に富んだ新しい読書論。
急増する「30代未婚男」。彼らはなぜ結婚しないのか?「相手がいない」「お金がない」「自由な時間とお金が大事」「責任をとりたくない」「まだ、遊びたい」…。彼らの現実をインタビューしながら、30代の本音と未婚問題の構造を探る。
日本におけるインターネット元年から十年。今、ウェブ2・0という新たな局面を迎え、本当の大変化が始まろうとしている。「ウェブ進化」によって、世の中はどう変わりつつあるのか、そして人間そのものはどう変容していくのかー。ビジネスとテクノロジーの世界に住む梅田望夫と、文学の世界に生きる平野啓一郎が、その変化の本質と未来を徹底的に話し合った、熱く刺激的なウェブ論。
2002年10月、全国で次々と犯行声明付きのバラバラ遺体が発見された。被害者は平凡な家庭を営む会社員沢野良介。事件当夜、良介はエリート公務員である兄・崇と大阪で会っていたはずだったがー。絶望的な事件を描いて読む者に“幸福”と“哀しみ”の意味を問う衝撃作。
オフィス、住居、ショップ、レストランなどを抱える東京の巨大な複合施設「Kヒルズ」。栄田雄一郎はそこに勤務する夜警で、ある深夜の巡回中、一人の少女に出会う。監視モニターにもなぜか姿を映さない少女は、マンションの一室で行われている殺人計画を栄田に教えるのだった。以後、栄田の周りでは人々の不可解な死が続く。その死には、いつも少女が関わっていた…。都会の虚栄と闇を描いたホラーサスペンス。
意欲的な教育方針で話題を集める立命館小学校。スローガンは「子供が伸びる学習方法を徹底的に追求すること」。深谷圭助氏の開発した辞書引き学習法をはじめとして、百ます計算、音読、モジュールタイム、英語学習、ロボットなど、さまざまな教育手法を積極的に導入している同校の教育メソッドを大公開。教育界が大注目の「家庭で即実践できる」最新・最強の学習教則本が待望の文庫化。
2033年、人類で初めて火星に降り立った宇宙飛行士・佐野明日人。しかし、宇宙船「DAWN」の中ではある事件が起きていた。世界的英雄となった明日人を巻き込む人類史を揺るがす秘密とは?愛はやり直せる。
「辞書引き学習法」の提唱者が、子どもと一緒に、辞典・事典・図鑑を上手に使いこなしたり、楽しみながら学んだりする方法を具体的に解説する。
「どうしたの、アンタ。今にも死にそうな顔して」秋の前に現れた青年からは恋人と同じ甘い煙草の香りがしたー施設で育ち苦労して内科医となった秋は、恋人を失ったのと同時に職も住処もなくし途方に暮れていた。街に佇む秋に声をかけてきた純也に誘われるままに入ったバーで飲み慣れないカクテルを飲んだ秋は、懐かしい甘い煙草の香りに誘われるように純也と唇を重ね、悲しくつらい現実から逃れるように、そのまま身体も重ねてしまう。「どうせ部屋も余ってる」という純也と、帰る場所のない秋は同居生活を始めるが…。
ショパンをより深く知ることで、人は、バラード第四番を聴き、作品59の三つのマズルカを聴きながら、何を問うてみるべきかがわかるようになるだろう。ショパンを慈しむ作家平野啓一郎が小説『葬送』の取材ノートをもとに綴る。