永遠の故郷喪失者ショパンが目前に迫る死を振り払い、鍵盤の上に奇跡を呼ぶ。“絵画の虐殺者”ドラクロワが恐るべき魂の闇と対峙し、至高の色彩に挑む。小説家サンドがショパンへの愛を超え、革命の夢を追う。激動する十九世紀パリを舞台に、芸術家達の群像を遍く描き尽くす空前絶後の超大作。
外務省アジア局に勤務する本郷義明は若きエリート官僚という仮面の下に、もうひとつの別の顔を持っていた。実は本郷は英国の保険会社の調査員で、加えて一撃必殺の武術空拳道の達人でもあったのだ。休暇で香港を訪れた本郷は、謎の男たちの襲撃を受けた。彼らは“十四K”という秘密結社のメンバーだった。何故本郷は狙われたのか?彼らを操る黒幕の正体は?百万ドルの夜景、東洋の真珠と謳われる香港を舞台に、本郷の怒りの鉄拳が唸りをあげる。
永遠に世界をさまよう“流浪刑”の少年・クロニコは様々な“刑”を科せられた人々と出会う。何者をも殺すことを禁じられた武器職人。絶海の孤島で、漂流した廃棄物を元の形に直そうとする猫。人間の感情しか食べることのできない男。そして、殺し続けることしかできない少女。クロニコは彼らの“願い”と“罪”を知る…。切ない別れの物語が、再びはじまるー。
20世紀最大の思想運動として各界に今なお幅広い影響を与え続けている「現象学」の全容に多角的な視座からアプローチする世界最高水準の事典。
想像を絶する斬新さ、パワフルなアジアの最新夜景。混沌と秩序、過去と未来、伝統と異国情緒ーすべてを呑み込みながら発展を続ける、アジアの最新夜景を夜景フォトの第一人者が完全撮り下ろし。
ネット社会が生み出した現代のクレーマーである「道徳自警団」。法律ではなく、道徳的であるか否かでものごとを裁き、テレビ局やラジオ局はもとよりスポンサー企業、雑誌社、ニュースサイトの編集部、市役所や町村役場、著名人や政治家、はては無名の個人にまで電凸、メール、FAX攻撃を容赦なく浴びせる。現在ではそれに恐れをなした有名人が発言を自粛。これこそ現在の日本の「息苦しさ」の正体そのものではないか。本書では具体例をもとに、このやっかいな現代のクレーマーとどう対峙するかの道筋を提示する。
体験から記憶の継承へー現代のユダヤ系作家たちは、「民族の記憶」としてのホロコーストとどのように向き合い、捉え、そして描くのか。小説や映画に、その変遷と変容を探る。
ひもがほどけ、強い風に流されて、空のかなたに消えた2号機。予測がはずれ、風にどんどん流されて、海に落ちた4号機。落下地点が、予測と50kmも誤差があった5号機。ササの深いやぶに落ちて、どうしても見つからなかった10号機。撮影しても、レンズがくもって写真がぼやけた5号機から10号機。11号機で成功。でも、きれいな写真は一万数千枚中のたった一枚。たくさんの失敗を乗りこえながら、風船を使った宇宙開発が続きます。
いつも投げだしちゃう自分にサヨナラ!「続けるチカラ」がしっかり身につく親子で学べるあたらしい絵本!続けるためのワザがたくさんつまってます!
笑っておぼえる故事成語!故事成語には、はなやかで、奥深くて、ドラマチックな言葉がいっぱいあります。そんなお宝のような言葉を楽しく笑いながら学んでみませんか?
耳をすませば聞こえてくる、ユダヤの息づかい。文学、映像作品に現れた多種多様なユダヤ人コミュニティを、ユダヤ文学研究者9名が繙く、新視点の論集。
錬金術の才能を買われ、平民でありながら宮廷錬金術士として認められたアイラ。錬金術を使った調合によって、日々回復薬や毒消し薬、ダークポーションやポイズンポーションなどを精製していたが、平民を認めない第二王子によって宮廷錬金術士をクビになってしまう。途方に暮れたアイラは、知り合いの宿屋の片隅を借りて薬屋を始めると、薬の種類と抜群の効果により、あっという間に店は大繁盛。一方、アイラを追放した第二王子は貴族出身の宮廷錬金術士を新たに雇い入れたが、思うような成果は現れず、徐々に窮地に追い込まれていく。起死回生の策を練った第二王子は思わぬ行動に出てー。追放された錬金術士が大成功を収める異世界薬屋ファンタジー、いま開幕!