今日は、光坂クンのスイミング大会。あたし、ヒロシ、冷泉寺の3人で応援にきていた。ところが、プールの水面が突然まっ白に泡だって、その渦の中心に、人間が姿を現したの。あたしだけに見えるらしいその人は、青いネックレスから反射した光の衣を見にまとい、金色の仮面をつけていた。あたしは思わず、ドキッ!とたん、みんなが動物の変身して…ああ、あたし、どーしたらいいのっ。
都市開発ビジネスのメジャーリーグというべきアメリカ不動産業界は、数多くのスーパースターたちを生み出してきた。無名、無一文、あるいは遠く移民してきた彼らは、建築家として、デイベロッパー、不動産業者として、すべてを賭してチャレンジしてきた。このアメリカという活力ある社会を、まちづくりへの夢と苦闘のエピソードに満ちた、1980年代都市開拓史のヒューマン・ストーリーに託して語りつくす、価値ある1冊。
だれもひきとりてがないのよと嘆いていた孤児のアン・シャリーが、ついにギルバートと結婚した。二人はフォア・ウインズ内海ぞいに見つけた「夢の家」で新しい暮らしをはじめる。灯台のジム船長、世話ずきのコーネリア、どこか影のある美しいレスリーなど、人間味豊かな隣人たちに恵まれて、二人は幸せな新婚生活を送る。やがで、大きな悲しみとよろこびがやってくる…。
母さん鳥がなくなったともしらずに、そのかえりをまつ、むく鳥の子。かれはが、かさこそとなる音まで、母さん鳥の羽音にきこえるのでした。あるばん、むく鳥の子は、ゆめをみます。ゆめにでてきた白い鳥は、母さん鳥だったのでしょうか。(「むく鳥のゆめ」)。人間と友だちになりたい、心のやさしい赤おに。でも、なかなかうまくいきません。そこで、なかまの青おにが、にくまれやくをかってでます。おかげで、人間たちとなかよくなれた赤おにでしたが、ひとつ気がかりなことが…。(「ないた赤おに」)。
あなたは、美馬派、鈴影派?いいえ、わたしは、ヒロシ、亜輝、冷泉寺、はたまた、高柴、イツキ、ユーゴ派よ…という、あなたにも、“銀バラ”“新花織”の魅力あふれるキャラクターをまとめてイラスト大特集。他にも、名作『ばら物語』の漫画版、仲よし対談、鈴影・美馬のドイツ・成城案内、そして、藤本先生書きおろしの新作銀バラまで。ファンの夢が叶った、ひとみワールド第1弾。
今なおカリブ海に眠る1400隻のスペイン財宝船。人生を海洋ロマンに賭けた男たちの冒険ドキュメント。
「昔、よく思ったよ、このまま、この子が大きくならなきゃいいってね」学生街にある食堂の老主人と娘との哀歓こもる、さりげない人生スナップ「信濃屋食堂」をはじめ,都会の一隅のささやかな人間模様を、潤いのある筆で見事にすくいあげた十七の短篇。「曲り角」につづく、この作家独自の憂いをふくむ色調に彩られた作品世界。
寿永3年(1183)源頼朝の娘・大姫は14歳の春をむかえた。突然父から「姫の婿が決まったぞ。木曽の嫡男・義高だ」と言われて、びっくり。その押しつけに怒って由比ヶ浜に抜け出し、大好きな海を見てた時-、「俺、海を見るのって、初めてだよ」直垂姿の少年が瞳を海いろに染めて沖を見つめていた。-それが義高。ふたりの恋の始まりだった。悲しい恋の、始まりだった…。