フォーライフ期の音源((2)(7)(17))を加えた井上陽水のポリドール時代のベスト。(9)を聴くと当時、歌の設定さながらにラヴレターを書いた女の子の親父から抗議の電話が来た時のことを思い出す。(5)や(13)のシュールな悪意も懐かしい。歌詞だけのライナーは淋しい。
じっくりと聴かせる高い歌謡性を再認識させるベスト・セレクションだ。永チャンのヴォーカルは、ある種の歪んだ日本語ヴォーカルではあるが、だからこその説得力を持ち、ひとつのスタイルとして完成させている。彼の不良性がたまらなく色気を発散。
アップル設立20周年を記念して彼らのアルバムが一挙再発。このボックスは今回再発される全作品(赤&青盤は除く)が聴けるありがたボックス。これからビートルズをって人は、思いきってこれを。
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最高の音で楽しむために!
校舎の裏、を思い浮かべてしまうのだ。3作目。三上寛の初期よりも青々しながらいつも土足なのが最大の魅力だ。文芸部の厳しさをいやというほど思い知らせてほしい。声音とバックの音とのすきまがこれほど恐しいバンドは他にない。乱調ゆえの我国の宝。
第48作『紅の花』の音楽を中心に、リリーが登場した第11作『忘れな草』、第15作『相合い傘』、第25作『ハイビスカスの花』の未収録BGMと名場面で、寅次郎とリリーの出会いから軌跡をまとめた。結局、寅次郎のマドンナはやっぱりリリーだったなと再確認。
松竹マークの音楽、主題歌(渥美清・歌)からスタート。(14)はリリー(浅丘ルリ子)と寅が初めて出会い、言葉を交わす網走のシーンに流れた名曲と、映画で使用されたインストを収録。各シーンのスチール写真、解説付きで熱烈なファンも満足させる作品。
初のベスト・アルバム。曲は外部への発注だが、詞はすべてGAO自身。セレクション・アルバムだからということもあるのかもしれないが、いい楽曲が丁寧にパフォーマンスされていることを再認識する。最近の作品からスタートする構成が、意外。
クラシックにスポットを当てた、イマージュ・クラシック・シリーズの第2弾。タイトルは印象派だが、取り上げられているのは、印象派とその前後の作曲家たち。印象派へ、そして印象派からという流れが見える。
好セールスを記録した『イン・ザ・モーニング』の第3弾。TVなどでなじみのある曲の中から、フレッシュなものを中心に選曲。懐かしの名曲から最新ヒットまで、爽やかな朝を演出する2枚組。
98年はベスト盤やソロ活動が目立った彼らだが、兄弟仁義と題した(?)本作では、がっちりと息のあった絆の固いところを見せつけた。軟弱なシーンに喝を入れるべく熱いロック魂が炸裂するなか、(8)ではウィッシュボーン・アッシュの味わいが泣かせる。
今年は意欲的なリリースを続ける森高。早くもニュー・アルバムの登場だ。スガシカオ作・編曲の(3)、久保田利伸作曲の(7)、COIL作・編曲の(9)など、話題曲もたくさん。いつにも増して作詞家としての彼女が冴えわたっている。精神的な充実が伝わる作品。
新作はムズカしいんでしょうかとの声にごめんなさいと返事がわりのリミックス別ヴァージョン集。個人的にはここに収録されているヴァージョンのほうが好きなものもあるが曲の浮遊感や切なさが別の角度から楽しめることもまたぜいたくというものでしょう。
キリ・テ・カナワのクリーミーな声が最も似合うのは、プッチーニのオペラのヒロインではないだろうか。そんな彼女の円熟の歌唱が十八番のレパートリーで堪能できる。プッチーニの珍しいピアノ伴奏の歌曲が収められているのもうれしい。